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私たちは自分以外に敵を作りたがります。
サラリーマンなどは「企業戦士」と言われていたり、個人でも「あいつが悪い」と、敵視していました。
しかし、今は企業同士が協力し合うし、個人でも助け合わないと生きていけなくなりました。
私たちはいつから「敵」という概念ができたのでしょうか。
乳幼児の時はおもちゃの取り合いなどはするけれども、相手を「敵」だとは思っていません。
しかし、大きくなるにつれ「敵」という概念が生まれてきます。
それは自分自身が意識して作った概念ではなく、親や周りの人間から与えられた概念です。
その概念を自分の価値観だと思い込み、受験の時はライバルを敵視し、社会人に於いては同僚を敵視してしまいます。
「あいつが落ちれば、俺が上がれる」と。
その考えは、逃避でしかないのです。
本来は、自分が合格点を摂れば合格するし、実績を上げれば出世することなのです。
それを避けるために「敵」を作って、自分ができなかったことを相手のせいにするのです。
そうなれば、対処しなければならないのは自分自身になります。
自分はどのような受験勉強をすれば、合格するのか。
自分はどのような仕事の仕方をすれば、出世するのか。
そこをなおざりにするから「敵」という幻覚を作ってしまうのです。
よって、元々は敵などいなかったのです。
それを自分が敵を作った方が都合よいので作っただけのことです。
敵として対自しなければならないのは、むしろ自分自身です。
自分の感性、自分の価値観、自分の在り方、自分の生き方などです。
自分と真摯に向き合って、自分の声を素直に受け止めれば「敵」など必要ないのです。
むしろ、自分の味方になります。
自分の味方となった自分が、社会の中でどうあるのか、地球に対してどうあるのか、と考えれば、
宇宙とまで繋がっているような気にさえなります。
自分の中の敵を受け入れさえすれば、無駄な戦いはなくなり、そのエネルギーは自分を伸ばす方向に使えます。
自分の中のもう一人の自分。
敵とみなすか仲間とみなすか。
その選択によって人生が大きく変わってくると思います。
じゃ、また明日!