人は誰でも優しい人は好きです。その優しさは何でも受け入れると言うことではありません。
優しさの裏には人間理解が隠れていると言われます。優しさの中には強くも華やかさもないけれど、どこか「安心感」を感じさせてくれます。

人間の感情には危険から身を守る「恐れ・怒り・不安」などがあります。そういう時は緊張状態であったり、防御状態であったり、過剰な警戒モードになっています。

また、自己成長という目的に於いては、目的達成や報酬獲得のための「喜び・意欲・高揚感」などがあります。そういう状態の時は、挑戦的であったり、興奮気味であったり、集中モードに入っていたりします。

優しさというのは、安心や繋がりを感じる「信頼・共感・安らぎ」などがあります。そういう状態の時は穏やかで、安定しており、リラックスモードの時です。

現代のニュースを見ていると、特に最近画像が出回ってるのは「戦うモード」や「追いかけるモード」のいじめのシーンです。
優しさというのはこれらのモードにいない時に感じるものです。穏やかに呼吸し、人の話しに耳を傾け、共感して微笑む。いじめの世界とは全く違う「鎮静の状態」の時です。

緊張したり、挑戦したり興奮したりしている戦うモードではなく、その優しさとは、弱さではなく、脅威を越えた「成熟の証」なのです。

「この人は自分を傷つけない」と思わせる安心感の力です。その積み重ねがやがて「信頼」という繋がりをもたらせてくれるのです。子どもの世界のみならず大人の世界であっても、この安心感が無ければ学校であっても会社であっても、ギスギスした雰囲気の毎日だと思います。

誠実な人というのは、一時的な派手さやテクニックではなく、「この人となら安心して関われる」と思える人だと思います。それが信頼へと変わり、人間の品格でもあると思います。

今、学校でも職場でも、相手の立場に立って考えられる人が少なくなってきています。私の育った時代の学校では、ほとんどの先生方が、相手の立場に立って考えられる人でした。よって、ちょっといじめられても先生に言うと、相談に乗ってくれて、相手の子と最後は握手するまで持って行ってくれました。

そういう時に、相手を許す、相手を受け入れるということを覚えていくのです。
そういう環境にいると、相手の話しに耳を傾け、共感し共感され、また理解し理解されるという、お互いに思いやれる人格が育っていくと思います。

これが昔からある「人間らしさ」の本質であり、誠実さなのだと思います。

今は小さい時からそういう接し方をされて育っている人が少なくなってきているので、すぐにキレたり、人を信用できなかったり、暴力でねじ伏せてみたり、傍観者になり切ったりと、人間の品格がどんどん失われて行っているように思います。それはその子供たちを育てた親の世代からすでにその傾向があったのだと思います。

よって、人に対する優しさや人間関係なども二極化されて行くと思います。信頼関係を築ける人はどんどん信頼関係を築き、そうでない人はますます孤立化して暴力でしか訴えることが出来ない。

みんなが安心して暮らせる世の中、共感し合える世の中になるよう、せめて自分の周りの人とは誠実さを貫ける環境であって欲しいと思います。

じゃ、また明日!

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