私たちは相手と意見が違ったっ場合、大抵は「自分が正しい」と思ってしまいます。
それ故に、喧嘩になったり、別れてしまったりします。
しかし、「事実は1つ、真実は人の数だけ」と言われるように、「どの視点でみるか」によって、その正しさは変わってきます。結果、正しさとは証明できるものではないということです。
例えばアップルのマークを立体的に見た場合、左から見た人は「リンゴは丸い」というでしょうし、右から見た人は「リンゴはかじられている」ということになります。
それを前から見た人は「どちらも正しい」と見えます。
「事実」とは、観察できる現象のことで、そのもののことです。
「真実」は多数で、その事実『意味』をどうとらえるかによります。
ある人は「美味しそうなリンゴだ!」というかも知れません。別の人は「人のかじりさしなんかいらない」というかも知れません。またある人は「パソコンや携帯にあるマークだ!」というかも知れません。結局は見る人の意識の数だけ存在するようです。
そして「現実」とは、その真実と事実が交わったところの『体験』の事のようです。
よって先ほどのリンゴも、家族の誰かがかじったのだろうと、その部分以外の所を美味しいと言って食べる人もいれば、気持ちが悪いと言って捨ててしまう人もいれば、絵や写真の被写体にする人もいます。
人は「自分の真実」を「事実」だと思い込むから、「自分は正しくて、相手が間違っている」と、思ってしまうのです。そしてそこで喧嘩になるか分かれてしまうかになってしまうのです。
しかし、そのリンゴを理解するのは、自分が正しいと主張するのではなく、相手がなぜそういう見方をしているのかという、相手の世界を知ることなのです。
相手を理解し合うというのは、同じ意見になることではなく、相手の「真実」を尊重しながら、現実の世界を生きていくということなのだと思います。
ある一面だけから見て、相手に自分の「真実」を押し付けていることが多々あるのではないかと思います。そしてそれによって、せっかく仲良くなれる相手を失っている場合もあるのではないかと思います。
「真実」を勝ち取るのではなく、相手を感じる、相手を理解する。
それが温かい人間関係を作っていくのだと思います。
じゃ、また明日!