私たちは小さい頃から「正解」は1つだと思ってきました。少なくとも私はそう思ってきました。
算数の「1+1=2」は正解だからそれ以外の数字は間違っている、と。
国語の「主人公はどう思ったでしょう」これなども、その文章を書いた著者が思ったことが正解になり、それ以外の思ったことは間違いになってしまいます。
しかし、社会に出てみると理不尽なことは沢山あります。学校で習ったことからいえば、正解はこうなのに、現実は全く違う。それによって苦しんでいる人も沢山いると思います。
先日のニュースで、日本郵便の配達員が物損事故を起こし、「懲罰自転車」と言われる「再発防止のための研修」として、自転車や徒歩で配達をさせるケースがありました。昔から暗黙の了解でそのような事があったのかもしれませんが、地球煮沸化の現代に於いてそれが正しいのかどうか。
例えば7月の東京の最高気温、2003年は31.9℃。2023年は37.7℃です。5.8℃も上がっているのです。
体力が持たずに辞めて行った社員もいるとか。この人手不足の折に社員が辞めて行く職場環境は正解なのかどうか疑問です。正解はその時の条件や環境によって変わると思います。
その時々によって、同じ出来事でも「不正解」になったり「正解」になったりするのだと思います。
会社の年配の上司が「自分達の時代はこうだった」と正解を押し付けたりしていましたが、今ではそれは通用しません。むしろ、現状が見えていない回答にしかならないのです。
大切なのは、過去に「正解」を求めるのではなく、「今、この瞬間」に何をすべきかを考えることだと思います。時代が変化する限り「正解」はなく、あえて言うならば「今、に向き合う」ことだと思います。
私などは「頭で考えて行動する」タイプでしたが、人間関係などは「感じ取る」ことが正解になって行くのだと思います。
以前こう言っていたから、今でもその通りにする。というのはお互いがそう思っているなら、それが正解だと思います。しかし、状況が変わり、環境が変わって相手が、以前はそう言っていたけれど、今は別の方法もあるのではと思っているのに、以前はそう言っていたからと過去に固執していては、上手くいかない場合もあります。
では正解は何かというと、「今、現在はどうなのか」ということだと思うのです。
過去に約束したから、何が何でもその約束を守らなければならないという状況で、それが本当に幸せになるための「正解」かどうか。
状況や環境が変わったなら、今その変わった状況の中でどうするのがしあわせな「正解」なのか、話し合う事も必要だと思います。
過去の結果が現在の状況です。未来は今現在の中でベストを考える結果の表れだと思います。
じゃ、また明日!