AIが浸透し始めてから、そのスピードの速さには驚かされます。日々24時間学習し続けているので、当然のことかもしれませんが、これは人間が追い越されるなと思ったら、すでに追い越されていました。
先日テレビで「人間がAIの部下として働いている」というのをたまたまスイッチを入れた時に取り上げており、最後の方しか見れませんでしたが、人間の部下がAIに相談してAIの指示に従って働いている場面でした。これは日本ではなく外国の話のようでしたが、日本でもいずれそうなる可能性はあると思います。
しかし日本は遅れすぎていて、AIの凄さを知っている人口が他国と比べて、あまりにも少ないように思います。
小学校からパソコンを全員に配ってはいるものの、学習していることと言えば、googleで検索をしているレベルです。教える先生もAIを使いこなしている先生はまだ少ないと思います。
そういう子供たちが大人になったら、大多数の人がAIに使われる側にならざるを得ないと思います。
今、社会に出て必要なのは「考えて行動する力」と「つながる力」です。
今までの事務職レベルの仕事は、当然AIが取って代わります。そして、学習をし続けているAIは、データを集め、分析し、人間よりも適切な判断をしていくのです。企業が競争社会であるのならば、勝つためにはAIを導入せざるを得なくなると思います。
そうなると人間はもっともっと「考える力」を必要とされます。そうでなければAIの知識量に勝てないのは当然ですから。
昔、コンピュータが導入された時、それまで手作業でやっていたことがコンピュータに代わりました。ある意味非常に楽になり人間の時間が浮いてきたので、他の事にその時間を使うことが出来ました。
しかし、手作業をしていた人は、コンピューターが故障した時でも、どうすればその仕事を処理するのかは知っていました。だから昔やっていた手順で処理すれば済むことでした。
手作業を知らずに新入社員の時からコンピュータで育った人は、コンピュータが故障した時は、どうすればよいか全くわからなかったのです。コンピューターの使い方のマニュアルは分かっていても、仕事そのものの処理がわからないのです。
今、人間が「考える力」や「つながる力」を身に付けておかないと、結局はAIに使われるしかなくなってきます。
新入社員の時からAI上司で育った人は、自分の判断・選択を確立させておかないと、一生AIに使われて終わってしまいます。
バブル期の「24時間戦えますか」のサラリーマンは、退職時も「自分はこれだけのことをした」と思えるかもしれませんが、AI上司で育った人は退職時「もしかしたら自分の人生は『消耗品だったかも」と思うかもしれません。
17世紀のフランスの哲学者、ブレーズ・パスカルの言葉ではないけれど「人間は考える葦」であり続けたいです。
じゃ、また明日!