人は誰でも嫉妬心を持っています。それは他者との比較によって劣等感を感じ、妬みや嫉みで心をかき乱します。
よって表には出さず「嫉妬を隠そう、嫉妬してはいけない」と自分の気持ちを抑え込んでいました。
しかし、嫉妬というものの根っこには「自分もそうなりたい」「自分もそれ以上のものを手にしたい」といった、自分の本心の欲求であり望みなのです。よって嫉妬を感じる時は「自分の中にも、同じそうなりたいという芽がある」ということでもあるのです。
そうであるならば、自分の中に眠っていた芽を抑え込むのではなく、まだ眠ってるその可能性を掘り起こす方向に変換すれば、自分も開花させることが出来るのではないかと思います。
「自分もあんな風に生きたいんだ」「自分もあんな力を持ちたいんだ」と、自分の気持ちに気付き、隠していた気持ちを開放してあげれば、心が軽くなり嫉妬の呪縛から自由になれると思います。
そして、嫉妬の呪縛から自由になった時、妬んでいた相手をリスペクト出来るようになるのです。そして、その憧れは自分自身を進化させ、自分を引き上げることに繋がるのです。
嫉妬はネガティブな感情と捉えていますが、その「自分を向上させたい」とか「大切な関係を守りたい」という人間本来の欲求が隠されているのです。よって、蓋をして隠してしまうものではなく、自己成長の機会として捉え、それを実践していっても良いのではないかと思います。
自分の中の嫉妬心が「自分もそうなりたい」という健全なものであるならば、自分を向上させるエネルギーにもなり得るので、建設的な方向にそのエネルギーを利用した方が自分の向上に役立つと思います。
嫉妬心を感じたら「自分は何に対して嫉妬しているのか」を明確にし、「自分は何を求めているのか」を深く掘り下げると、自分の欲求や価値観を再認識できると思います。
そして自分の嫉妬心から気付いた「次なる自分の目標」を掲げ、具体的な行動に移していけばよいと思います。
そう思えば「嫉妬」というものは隠したり閉じ込めたりするものではなく、自分の進化のスイッチになるものだということだったようです。
じゃ、また明日!