人の仕事のやり方・あり方で一番に頭に浮かぶのが「3人のレンガ職人」の話です。
ビジネス系統の話の中ではあちこちに出てきます。日本ではイソップ寓話だと伝えられていますが、イソップ寓話の中にはなく、出典不明だとか。それでもあちこちで聞くのは、本質をついている話だからだと思います。
道端でレンガを積んでいる3人の職人に、通りがかった旅人が「君たちは、何をしているんだい?」と聞きました。
1人目の職人は、「言われたとおりにレンガを積んでいるんだ」と答えました。
2人目の職人は、「お金をもらうために働いているんだ」と答えました。
3人目の職人は、「国で一番の教会を立てているんだ」と、答えました。
今までは3人で終わりでした。そして3人目の職人が仕事の目的や理由を理解して、働いていました。
よって、嫌々でもなければお金のためだけでもなく、同じ作業なのに誇りをもって仕事をしていました。
今日、改めて調べ直すと、4人目が居たのです。
3人目の人は誇りをもってレンガを積み、人々がこの教会で祈りをささげる姿を想像して、自分も人様のお役に立てていると、楽しんで仕事をしていました。
しかし、4人目の職人は、「国民の心のよりどころを作る」という理念を理解していました。
ほとんどの企業は年間の売り上げ高を上げるという数字を目標にしていました。
しかし、数字は現実手段の1つであり、そこ止まりになってしまうと未来にたどり着けず、ゴールが変わってきてしまうのです。
最近は、そこに気が付き始めた創業者さんたちが、次のステージなる「国民のため」「日本のため」というところに企業理念を掲げ、その理念を社員全員に浸透さすため、理念浸透研修とやらをされています。
これはいくら頭のなかで研修してみても、現実問題を考えることが出来ません。問題を対処することも出来ません。
結局は、体感研修で掲げている、自分の中の眠っていた能力を引き出し、研修中に感じたチームワークの力の強さ、仲間のことを感じる心など、人間力が備わっていないと、「国民の心のよりどころを作る」とか「日本の社会をよくする」と言ったゴールにシフトして行けないようです。
4人目のレンガ職人のように「未来を創る仕事」が自分と仕事が一体化した時かもしれません。
じゃ、また明日!