一般企業に勤めたことのない私は、「組織と会社」の区別がついていませんでした。会社の中には組織があるものだと思っていました。それも間違いではないと思いますが、厳密にいえば全く違うもののようです。
「会社」は経営者が定めた方針やルールに従います。指揮命令系統の元、部下スタッフは上司の指示に従います。
「組織」は共通の目的を持つ人々が集まり、役割を分担しながら成果を生み出していく場であり、誰かひとりのためではなく、全員が力を合わせることで全体が前に進みます。よってチームなのです。
昔は「会社」そのものでしたが、起業が増えてきたり、トップが若返ってくると「組織」で仕事するところが増えつつあるような気がします。同じ目標に向かって働いているので、それぞれが対等な仲間です。そして力を合わせて挑むことにより、チームで戦って目標を達成するのです。
そういう働き方がこれからは求められると思います。そうなると、個々人がその仲間の中で自分は何が出来るかを考えるようになるし、目の前の問題に立ち向かうことが出来るようになると思います。
私のイメージとしては、日本の扇子のように1本1本の中骨がチームメンバー1人1人であり、そのメンバーをまとめている扇子の要の部分がリーダーです。それぞれの中骨だけでは風は生れません。よって風を送る目的のもと、1枚の紙を貼り、それぞれの中骨を繋いでいくのです。中骨だけでは風が来なかったのに共通の紙を貼ることで、扇子としての役割を果たし、人々に喜ばれ、重宝されるものになって行くのです。
リーダーはその紙をどのくらいの大きさにして、扇の角度をどのくらいにするかを決めればよいのです。それぞれの木の長さや、太さを考え、一番力を発揮できるのはどの角度なのか。一番効率の良い所を決めればよいのです。
そうなると1本1本の中骨も「自分には何番目の役割がある」となり、積極的にその何番目かの役割を果たそうとするのです。これがチームワークなのかなと思います。
それぞれの仲間は横並びであり、上下関係ではないので、それぞれの個性や能力を発揮しやすいと思います。
そして能力の差があったとしても、紙で繋がっているので、能力のある人に引っ張られるのです。
そう思うと、これからの仕事は「組織」でチームとしてやっていくのかなと思います。
じゃ、また明日!