「会話」とは複数の人が話し合うことであり、「対話」とは向かい合って話し合うことだと。
会話は一般的な世間話やその時々の取り留めのない話で終わってしまいますが、対話となると、そこに心が加わってくると思います。
相手のことを想いながら、相手の気持ちや相手の言葉に隠されているものを察しようとしながら、話を進めているようです。受け取った側も、相手が自分のことを想って話していると感じながら、会話の奥にある何かを感じ取ろうとします。
「会話は口でするもの、対話は心でするもの」と言われるように、そこでは相手に対する気持ちの持ちようが違って来ると思います。
会話はその場が穏やかに流れるように、時には相手に合わせたり、自分の意見を仕舞い込むときがあります。
しかし、対話となると、時には相手にとって耳の痛いことや、あまり言いたくないことまで嫌われる覚悟で伝える時もあります。それによって、ご縁が遠のく場合もあるし、深まる場合もあると思います。
対話が深まった場合、1つ1つの言葉を注意深く心を働かせて考えますが、それだけでは終わらせずに、その思いを汲み取った上で、「では自分はどうすべきか」といったように、会話を一歩前に進まそうとします。
それがお互いの「魂の対話」ではないかと思います。
「魂の対話」とは、相手と自分の「過去・現在・未来」を含めた対話であり、生き方・死に方を含めた対話になると思います。
深い共感を生み、深いレベルでの相互理解でのコミュニケーションになると思います。
無意識での繋がりとなるので、本質的な対話が出来、お互いの魂そのものと向き合うことにもなると思います。
どんなに数多くの人と会話が出来るよりも、たった1人でもよいから魂の対話が出来る人がいれば、それだけで見えてくる世界が違ってくると思います。
友達の数ではなく、会話の数でもなく、どれだけお互いを理解しあって本音で話すことが出来るのか。
魂の対話の出来る人を選びたいと思います。
じゃ、また明日!