よく言われることに「人はそれぞれ自分の役割というものを内に秘めて生まれてくる」と言われます。
役割と言っても、家族・コミュニティー・職場など、自分が属する社会的集団の中でも役割もあれば、他者との人間関係の役割もあると思います。
しかし、一番大きな役割は、自分の人生の中で自分は何が出来るかという、生まれてきた意味での役割だと思います。
よく耳にして当たり前になってきた「Win-Win」の関係。「自分も勝ち、相手も勝つ」という関係。これがお互い思いやりのある効果的な人間関係だと言われています。
私は元々「Lose-Win」の関係で「自分が負けて、相手が勝つ」というパターンでずっと生きて来たし、自分は勝つタイプではないと思ってきました。
しかし、「勝つ」と言っても、自分が相手より上に立ったり、リーダーシップを発揮するというだけではなく、勝ち方にもいろいろあるのではないかと思うようになりました。
相互の利益を求める心と精神が一致すれば、お互いが競争するのではなく、お互いが協力して満足できる状態であれば、それも「Win-Win」の関係、つまり「勝ち/勝ち」になるのだと。
会社の組織でも個人のグループでも、リーダーは1人だと思います。リーダーが2人いるとその組織・グループは分裂する可能性があります。しかしその時、人を勝たせるのが目的で人を勝たせるのが自分の役割だと思っている人がいたとすれば、そして本当に勝たすことが出来たなら、それも負けではなく「勝ち」になるのではないかと思うようになりました。
世の中は「陰陽」・「裏表」で出来ていると言われるように、「勝ち」の裏には「負け」があります。しかしこの「負け」が「勝ち」を支えるための「負け」であったなら、それは「負け」ではなく、立派な「勝ち」になるのだと思います。なぜなら、自分の目的が相手を勝たせることだからです。
例えばオリンピックでメダルと取った選手は「勝ち」の人です。しかしどの人も「自分が勝てたのは裏で支えてくれた家族やコーチや仲間がいたからです」と言われます。結局は自分1人だけでは勝つことが出来ず、周りの支えがあったからこそのメダルだと皆さん思っておられます。
イチロー選手や大谷選手も「家族の支えがあったからここまで来れた」と言われます。そうなれば支える人も勝ち組に入るし、依存の「負け」ではなく、自立の「負け」であれば、それは立派な「Win-Win」になるのだと思います。
人生の役割はリーダーになる役割の人もいれば、それを支える役割の人がいて、相互依存で相乗効果を発揮できるのだと思います。
自分の役割に気付けば、「勝ち・負け」関係なく真っすぐに進むことが、自分の人生を生きることだと思います。
じゃ、また明日