今年は戦後80年。例年よりも戦争についての番組が多かったように思います。知らない世代には、やはりテレビや映画、Youtubeなど、映像で伝えるのが一番わかりやすいかと思います。
テレビでも評論家の方々が「核兵器」を持った方が良いとか、もしも外国から攻められたらとか、話していましたが、どうして「戦争をする仮説」から話が始まるのでしょうか。唯一被爆国である日本が率先して「地球を守るために戦争はしません!」というところから話をしないのでしょうか。
8月16日・17日の2夜連続「NHKスペシャル」で『シュミレーション』というドラマが放映されました。
猪瀬直樹氏のロングセラー「昭和16年夏の敗戦」が原作のようです。
「国家機密のもと、開戦に向けたシュミレーションをしてください」と、官僚や軍人などさまざまな分野のエリート集団で組織された内閣総理大臣直轄の機関「総力戦研究所」が作られました。
その研究所の人たちが、日米開戦時の戦局を正確に予測し、そのシュミレーション結果を内閣に報告することが目的でした。シュミレーションの結果は「日本は負ける」と最悪の想定が導き出されました。さまざまな被害状況を正確に予測し、彼らがシュミレーションできていなかったことは、広島と長崎に投下された2つの原爆だけでした。
彼らの誰もは「戦争は止めるべき」と思っていました。しかし、陸軍大臣でのちに総理大臣となる東条英機は苦悩しながらも開戦へと進むのです。
いま、テレビなどで「核」を持つべきとかアメリカに付くべきとか言われる人もいます。これだけAIが発達している今、当時の「総力戦研究所」の人達以上に正確なデーターをもって、シュミレーションが出来るはずです。討論するならそのデーターを示した上で討論すべきと思います。
ドラマの中でも「国民が納得しない戦争は負ける」と言っていましたが、まったくその通りだと思います。
いまだにロシアとウクライナの戦争は続いていますが、国連があっても以前事務総長が裏金を受け取っていたというニュースもあったような気がしますので、世界の平和と安全の維持に対する力はないようです。
平和の本質は「和を尊ぶ」ことだと思います。これこそ日本人の魂に備わっているものです。
土地や資源は地球のものです。人間のものではありません。ましてや喧嘩を吹っかけて土地をよこすなら止めてやるというのは、筋が通った話ではありません。
個人や国の私利私欲の判断ではなく、人類全体の平和の判断をすべきです。地球そのものの命を考えるべきです。
戦争で土地・建物、他人の命が奪われ、あちこちで自然災害で命が奪われています。
日本も若者の人口減が止まりません。
「和を尊ぶ」日本のシュミレーションはどのような未来図を描いているのでしょうか?
じゃ、また明日!