吉田松陰が松下村塾で教えていたのはわずか2年足らず。その間に教えていた弟子たちが、その後の歴史を変えるような人物に育っていたのです。
たった2年でそのような人材育成が出来るのかと思う程です。
松下村塾は「思考を訓練する塾」でもあったようで、さまざまな角度から世界情勢を分析するよう、塾生に練習をさせていたようです。
現在の日本の学校のように、教師が前に立って講義を教えるような感じではなく、塾生どうしで討論をさせていたようです。1:1の討論や1:塾生という形で塾生が前に立って講義を行い、それを皆で討論するという形式もあったようです。
決まったルールも時間割もないので、塾生は集まれば自然に講義や討論が始まっていたようです。
そういう風に自然発生的に講義や討論を始めて、高めて行っていたようです。
ある高校の卒業生と話した時、進学学校であったそこでは、放課後自然発生的に講義や討論が始まっていたとか。
やはり国公立大学への進学率も高かったし、それぞれの目的も持っていたようでした。
松陰は「誠の心を尽くして行動すれば、それに心を動かされない者はいない」という信念で、教育に励んでいたようです。そして、「行動することの大切さ」を説き、世界に通用する人材を育成していきました。
「学者のような学問だけの人間になるな、人間たる者『行動第一』であれ」といつも言っていたようです。
「行動重視」。これはいつの時代にも通じることであり、自主的な討論を形にして見える化するのが行動だと思います。今、AIが出てきて知識の面では誰でもどんどんAIが教えてくれます。そこで重要になってくるのが行動力です。
これからは「実践する力」が求められると思います。
自分で考え、自分で行動し、実践していく。
そうでなければ、多種多様な情報の渦に巻き込まれて、自分の考えがわからなくなってきます。SNSでは「7月5日に何かが起こる」とか「7月20日の選挙ではボールペンを持参しなければ、鉛筆だと書き換えられる」とか。
嘘も誠も入り乱れた情報が飛び交っています。
そんな中で自分を貫き、やりたい事をやるには、それなりの信念と自身の能力UPと深い智恵が必要だと思います。
じゃ、また明日!