私たちは知っているだけで満足してしまいがちです。しかし、知っていることとできることは別です。
なぜなら、私も経験がありますが、中学校で英語の文法を覚えたり単語を暗記しても、英語で話すことはできませんでした。むしろ洋画を頻繁に見に行っている人や外国のお友達のいる人の方が話せていたのです。
知識は知ることであり、理解することだと思います。行動することはその知識を基に実践することだと思います。
しかし今思うに、ベビースイミングが流行っていた時、6か月や2~3歳の子供をプールに入れていたけれど、その時期は言葉もまだしっかりと話せないので知識ではないと思いますが、プールに放り込むと、手足をばたばたさせて結果、泳ぐようになっていました。これこそ、実践で学んでいったのだと思います。
お医者さんもいくら勉強して知識を得ていても、実際に患者さんを治療していかなければ、その知識が身に付きません。私の母も病気がちで入退院を繰り返し、危ない時も何度かありました。そんな時、担当医の先生が「教科書では、こうするようになっているが自分の経験ではこうした方がよいと思うが・・・」と悩んでおられたので、私は「教科書よりも先生の判断の方でお願いします」と伝えました。
結果、教科書通りではなく、先生の経験、実践の数からの判断の方が命を救ったのです。
知識はもちろん大切です。しかし、その知識を裏付けるものが実践、行動だと思います。
医療など、特にその患者さんの体質も違います。それを教科書に載ってるからと、すべてを教科書通りにやるのが正しいとは思いません。教科書目線の治療か患者目線の治療かによって、結果が変わってくる時もあると思います。
料理にしても、隠し味にこれを入れたら美味しいですよと、知識として知っていても、実際に作って食べてみて初めて、これを入れるといつもとこんな風に違っておいしくなるのだと、理解することができるのです。
結局は行動すること、実践を重ねることで、より深い理解が得られていくのだと思います。
サッカーや野球に限らずスポーツはルールを知っているだけでは勝てません。試合という実践を重ねるから、こういう場合はこうすれば勝てるという経験がものをいうのです。1つ1つの経験を活かしているところが勝利に繋がるのだと思います。
よって「知ってることと出来ることは違う」とか「知っているつもりでも動けない」と言われるのは、実践を伴わなければ知識は活かされないと言うことだと思います。
じゃ、また明日!