かなり以前、「メンターを持て」と言われたことがあります。その時は「メンターとは何ぞや」から始まりました。
しかし、今は「メンター」と「師」は区別できるようになりました。
「メンター」は特定のスキルに焦点を当てることが多く、具体的な問題解決やキャリアのアドバイスを行うのであって、実践的なアドバイスを提供することが主な役割です。
「師」は長期的な視点での成長を促し、人格や価値観の形成に於いて重要な影響を与えます。
そして師匠との関係は、指導の枠を超えて人間的な枠を育むものであり、深い学びが得られます。
と、ここまで書いて思ったのですが、最近はgoogleで検索すると、一番トップに必ず「AIによる概要」が出てきます。最初はAIに支配されそうで他の方が書かれたものを参考にしたくて、下の方まで探していました。
しかし、面白いことに、それぞれの人のを読んでいると、AIと全く同じなのです。
考えてみれば、AIはそれぞれの人のデーターからより良い答えを出してくれるので、逆に言えば私が良いなと思った方の文章データーを持っていれば同じになっても当たり前だと思います。
今、生成AIがものすごいスピードで進化を遂げていますが、もしかしたら自分にとってのメンターは生成AIになるのではないかとさえ思ってきました。スキルや知識、問題解決やキャリアアドバイス。
以前なら、先ずメンターを探すところから始まったものが、今はパソコンを開けばAIメンターがいるようなものです。
そうなればより必要になって来るのが、信頼する師匠だと思います。
「信頼する」と付けたのは、信頼できる人でないと師匠から言われて気付いた時、直ぐに聞き入れ行動に移せるかどうかなのです。
同じ事を言われても、「あっ、そうか!」と気付いて直ぐに行動できる人と、「そうは言っても・・・」と素直に受け入れられない人と。
この差が後々成長するかどうかになって来ると思うのです。
師は耳の痛い事も言ってくれます。時には厳しく叱責することもあるかも知れません。しかし、そこには信頼関係があるからこそ言えることなのです。また、信頼関係があるから聞けることなのです。
それに対して、メンターは自分に都合の良い情報を与えてくれます。これは生成AIも同じです。この人はこの情報を与えれば喜ぶだろうなと思う情報を与えてくれます。よって、自分の欲しい情報は与えて貰えます。
しかし、自分の人間としての成長を考えた時、メンターと師は差が出てくるのではないかと思います。
AIが自分にとって耳の痛いことを言ってくれるのかどうか。これからの楽しみです。
AIはこちらの人間が使いこなすものであって、やはり人間的成長を望むなら「師」と言われる人を探した方が良いと思います。師とめぐり逢うのもご縁だと思いますので、見過ごさないようにしたいと思います。
じゃ、また明日!