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組織市民行動とは「組織のメンバーが見返りをもとめることなく、
自分の役割外の仕事を行う行動」のことです。
具体例としては、
病気で休んでいる人の仕事を手伝ったり、パソコンの苦手な人に教えてあげたり、
間違っている業務を見つけたら改善の提案をする。
と言ったようなことです。
しかし、これらは退職した私の年代からすれば、自然とやっていた行動です。
別に上司にやれと言われたのでもなく、ただ同じ部屋で同じ職場で働いている
人同士の「お互いさま」の中で処理されていました。
私の職場は条件面では進んでいたので、育児休暇の人の仕事のカバーは
4人ほどした覚えがあります。
当時は託児所や保育園があまりなかったので、職場の最寄り駅まで
実家のお母さんが赤ちゃんを迎えに来て、帰りの時間にまたホームで
赤ちゃんを受け取る人もいました。
実家が遠い場合は近い年代のお友達に頼んで、お互いさまで見て貰ったりしていました。
その人は赤ちゃんが小学生になると、その友達と学童保育を立ち上げました。
また、そういう人が全くいない人は、切羽詰まって仕事をしながら少人数の保育所を
立ち上げました。
そういう状況を視ているので、育児休業の人たちの仕事のカバーは、
当たり前のようにする雰囲気でした。
「組織市民行動」という言葉もごく最近知った言葉ですが、
今日改めて知ったものもありました。
両立支援等助成金(育休中等業務代替支援コース) 厚生労働省
育児休業や育児のための短時間勤務制度を利用する労働者が生じた際の
業務を代替するための体制整備として、
・育児休業取得者や育児のための短時間勤務制度利用者の業務を
代替する周囲の労働者への手当支給等の取組
・育児休業取得者の代替要員の新規雇用
を行った場合に支給される助成金で、令和6年1月から新設したものです。
時代が違えば価値観も当然変わるので、同じ考えは出来ないとは思いますが、
それが良いか悪いかは別として、なにも思わずに当たり前のように
こなしていた時代は、ある意味過ごしやすい時代だったのかも知れません。
コロナ禍以降、リモートワーク化により、社員の自発性が低下したという
会社もあるようですが、その結果反対に「組織市民行動」が浮き彫りに
なって来たのかも知れません。
いずれにせよ、組織市民行動は主体的な行動でなければならないし、
こうした行動が主体的に生まれるための「仕組み」作りが大切なようです。
仕事時間も大切だし、家庭時間も大切だしそれを両立させるためには
このような支援制度が出来ることは良い事だと思います。
それとは別に、何事も「持ちつ持たれつ、お互いさま」の心も育んでいけたら
もっと住みやすい世の中になるのではないかと思います。
じゃ、また明日!