タグ:
人は誰でも自分でもわからない心の蓋を閉じていると思います。
自分と向き合う時、その蓋を開ければもっと自分のことがわかるのに、
往々にして、もう一人の自分がその蓋を開けさせないようにしています。
なぜなら、その蓋を開けると、自分の一番触れて欲しくない所に触れるので、
それを受け入れる覚悟が無いと、余計に自分が落ち込みそうで怖いのです。
「心の蓋を開けたい・開けたくない」が、自分との闘いになり葛藤になるのです。
しかしよく考えれば、もう一人の自分も自分自身なのです。
その葛藤は自分を守る為の葛藤です。
辛かった事、悲しかった事、思い出したくもない事。
それらから守る為に、もう一人の自分は蓋をしてくれていたのかも知れません。
自分を守る為に。
しかし、思い切って蓋を開けてみると、小さい頃に見ていたはずの場面なのに、
大人になってから見て見ると、同じ場面でも違って見える時があります。
それはきっと、小さい時は平面でしか見えていなかったものが、
大人になると立体で見えるので、奥に隠れていた部分も見えて、
平面で見えていた部分との違いも理解できるようになったからだと思います。
それが理解出来れば、理不尽に思えたことも自分を守る為の行動であったり、
自分を構ってくれなくて悲しかったと思っていたことも、
構いたくても構うことができなかったという事がわかったりします。
それらがわかってくると、今後の自分のあり方にも変化が出てくると思います。
私も今回、思い切って蓋を開けに行きました。
自分で自分を誤魔化しているはずだと、蓋を開けることに囚われていました。
しかしいざ蓋を開けると、そこには誰もいませんでした。
自分を苦しめる人、自分の脚を引っ張る人もいませんでした。
むしろ、これからは誰の目も気にせず、恵まれた自分の条件をフルに生かし、
人のお役に立てるよう、自分を活かす事に気付かされました。
自分の中で反対方向を向いていたような気がしたもう一人の自分も、
同じ方向を向いていたのです。
自分の脚を引っ張っていたような気がした、もう一人の自分は、
自分の敵ではなく、自分の味方だったのです。
幻の思い違いに気が付けば、もう囚われることもありません。
過去を振り返っても解釈は変えられても事実は変えられません。
それだったら自分の中のもう一人の自分と、二人三脚で前を向いて進む方が
やっぽど有意義な時間が過ごせると思います。
今までなぜ心の蓋を開けるのが怖かったのか、自分でもわかりません。
自分の心の奥に潜んでいる、得体の知れないものに
ただ怯えていただけなのかも知れません。
しかし、タイミングというものが、「今だよ!」と、教えてくれたのです。
これからの残り少ない自分の人生を、悔いなく人の為に時間を使った方が、
数倍も素敵な人生なると思います。
あんなに怖かった自分の心の蓋を開けてみれば、
心配無用のもう一人の自分が待っていてくれました。
もっと早くに気が付いていればと思いますが、
今だからこそ、自分のタイミングで気が付いたのだと思います。
それが自分にとっての一番のタイミングだったから。
じゃ、また明日!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

jibunoikiru@gmail.com

関連投稿

タグ:

2447枚目■ 「ない」の裏に「ある」

「ない」から「ある」という変な現象ですが、こ...

すべて読む
タグ:

2338枚目■ 人生のピークは末広がりで

「人は何のために産まれてきたか」という問いは...

すべて読む
タグ:

2280枚目■ 行動と言葉を一致させる

「言行一致」とよく言います。口で言っている事...

すべて読む

2274枚目■ 「無理」「ならどうする」

何かをやろうとする時、或いはやりたいと思う時...

すべて読む
タグ:

2235枚目■ 何を捨て何を残すか

私は昔から「マイナスの美」の美しさが好きでし...

すべて読む
タグ:

2233枚目■ 自分が自分をどう思うか 

私たちは人目を気にして生きている場合がありま...

すべて読む