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「黒い羊効果」とは、一匹の黒い羊が白い羊たちから受け入れて貰えず、
排除されるというもので、集団組織の中に黒い羊が一匹いる事で、その他大勢の
白い羊たちには、連帯感や一体感が生まれて仲間意識が強まるというものです。
この集団心理というものは、いじめやSNSなどのアンチ行動に共通していると
思います。
周囲からの同調圧力が人を善人から悪人に変えてしまう事もある、と言われますが、
先日公開された映画「福田村事件」も、善人が善人を殺すと書かれていましたが、
本当の善人であるならば、思いとどまることが出来ると思います。
よって同調圧力によって善人が悪人に変えられるには、寸前で己というものが
問われているはずです。
その上で自分は悪人を選んだという事は、意識して欲しいと思います。
そうでなければ、自分は同調圧力のロボットにしかならないという事です。
自分と言う存在が生きている意味は何なのかという事です。
そしてロボットに成り下がってしまえば、集団の持つ同質性が個人の責任を
曖昧にし、自分も加害者であるという意識が薄まるのです。
白い羊たちの集団は、常に自分達の優位性を保とうとします。
よって、黒い羊を集団から排除することによって、自分達の和が保たれると
信じているのです。
その様な和は非常にもろく、排除の対象がい無くなれば内面はバラバラです。
一見、形を取り繕うためにまとまっているように見えますが、
そこでの信頼関係は希薄です。
次は自分が排除の対象にならないようにと言うだけでの繋がりです。
白い羊も黒い羊も、それぞれが羊として生きています。
それぞれが一匹ずつ独立して生きています。
集団の意味はお互いが助け合って生きるためのものです。
集団の中から異質なものを排除するためのものではありません。
人は自分とは異質のものに恐怖を感じます。
それはただ異質のものを知らないからです。
知れば恐怖を感じる必要などないのです。
それを知らない自分、知ろうとしない自分に目を向けずに、
他人に目をむける事しか出来ないのです。
白い羊の中に黒い羊が1匹いるから黒い羊が排除される状況になりましたが、
反対に排除した白い羊のリーダーが黒い羊の群れに入り込んだら、
真逆の同じ状況になる可能性もあります。
日頃、自分がやっている事は、すべてまた自分に跳ね返ってくるのです。
そうなると、自分の価値観というものが如何に大切かという事になります。
人に流されず、人に左右されない自分の考え、自分の価値観を確立さす
という事は、結局は自分を生きるという事に繋がると思います。
自分で判断し、自分で選択し、自分で責任を取る。
この当たり前のことが出来ていないから、
他人に流されて自分を見失ってしまうのです。
そして見失った自分が、いつの間にやら善人だったはずが悪人になっていた。
責任の取れないことをしてしまうのです。
昔は情報量が少なかったので、自分が知り得る情報は限られていたかも知れません。
しかし、SNSの発達した今、情報量が多すぎてこれも大変ですが、
誰もが直ぐに調べることが出来ると思います。
情報弱者になることなく、本物と偽物の情報を見分けつつ、
先ずは異質なものを知る所から始めても良いのではないかと思います。
そして正しい情報の中で、自分の判断・選択をしていきたいと思います。
同調圧力や間違った集団意識など、左右される事のない自分というものを、
先ずは確率したいと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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