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7月半ば「高 史明氏=作家 15日神奈川県大磯町の自宅で死去 91歳」
という記事を新聞で見つけました。
そのお名前を見た瞬間、高 史明氏のひとり息子である「岡 真史君」が12歳で
自ら命を断ったのを思い出しました。
彼は死の直前まで詩を書いており、父である史明氏が詩や日記を詩集として出版しました。
私は20代半ばで読んだのですが、12歳とは思えないくらい大人の考え方をしているなと
感動した記憶があります。
彼は12歳にしては精神の発達が早く、
思春期のモヤモヤや矛盾が彼を襲っていたのだと思います。
母親が日本人、父親が在日2世という自分の歴史を背負いながら、考えることが
多かったのではないかと思います。
今回、記事を見て即座に思い出した詩がありました。
「ぼくの心」
からしをぬったよ
体に
そうしたら
ふつうになったんだ
よっぽど
あまかったネ
ぼくの心って
小学6年生で、こんなにも自分の事を客観的に見れるのかと感心した詩でした。
「ひとりもの」
おれはどうせひとりもの
べつにこどくなんかじゃねえ
でもおれはたびをする
おれはどうせひとりもの
なにかをもとめたいから
たびにでるんじゃねぇ
ただ ただ エート
おれはどうせひとりもの
だからやさしさも あいも
なんにもいらねぇ
ただ自分自身に
ほえつづけ かたりかけ・・・・・
なにを
かんがえてりゃいいんだ!
「ちっこい家」
ぼくは
でっかあ~い家より
ちっこ~い家の方が
スキだ
障子やガラス
たたみなどに
なんとなく
人間のアイが
人じょうが
こもっている
でっかい家の
こおりのような
つめたさがない・・・・・・・
アイという言葉もよく出てきます。
彼は12歳で愛について考えていたのかも知れません。
人としての純粋さをいつまでも忘れないでいたいですね!
じゃ、また明日!