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人との会話の中で「場数を踏む」とは、多くの経験を積んで慣れる。
という意味です。
しかし、同じくらい場数をこなしているような人でも、
どんどん変わって行く人と、あまり変わらない人がいます。
例えば、ベテラン看護師さんと新人看護師さんでは経験の違いから、
やはり患者さんを見る目が違ってきます。
新人看護師さんでなくても、同じくらいの年月を働いていても、
その人の見方によって違ってきます。
いつもただ何となく見ている人は次もだいたい同じような見方になります。
反対に、何かのきっかけで違う見方をした場合、次は少し違う見方になります。
要は、場数を踏みながら、どんな「見方」をするのかが大切だと思います。
やっている人にとっては当たり前の「見方」が、
未経験者や何となくしか見ていない人にとっては、
その「見方」がわからないのです。
なぜなら、今持っている自分の知識だけからしか見ようとしないからです。
私は昔カラダが非常に硬く、恥ずかしい位前屈も何もできませんでした。
しかし、今は開脚して胸が床に付くようになりました。
最初は自分のカラダを外側から見ていて、
カタチ的にもっと前かがみになってと云うような感じでした。
それを自分のカラダの内側から見るようにすると、
どんどん柔らかくなって来たのです。
カタチから見ていた時には感じなかった股関節の硬さ、骨盤の固定。
それらがわかってくると、股関節を集中して感じるようになりました。
しばらくの間は股関節を緩めて前後に動かしていると、骨盤も動くようになりました。
骨盤が緩んでくると、腰も柔らかくなってきました。
こうしてその都度、自分の視点が変わって行ったのです。
そうするうちに、見る範囲や注目点が変わって行き、
段々と繋がっている所が緩んで行ったのです。
よくジムで「カラダ柔らかいですね」と声を掛けられます。
その時「毎日やっていたら柔らかくなりますよ」と言っても、
「歳だから無理!」と言ってやらない人と、
やっても上辺だけ、カタチだけで毎日繰り返す人。
「ほんまかいな」と言いつつも真剣にやり始める人。
結果「ほんまかいな?」が「ほんまや!」になって行った人が何人もいます。
その方たちは、自分のカラダの変化に興味を持ち、
より色んな動きをするようになりました。
結局場数を踏んで経験を増やすというのは大切ですが、
その経験をどう生かすかの方が大切だと思います。
ただ単に経験を流すのか、
「見方」を変えて「今までと違う見方」を増やすのか。
どうせなら、色々な見方を身に付けたいものです。
じゃ、また明日!