人は理解出来たり正しいものよりも先に、何度も接触したものを「安全」「好ましい」と感じるようです。
これを「単純接触効果(ザイアンス効果)」と呼ぶようです。
確かに何か商品を買う時でも、TVのコマーシャルによく出てくる商品に目が向いてしまいます。
「聞いたことがある」「見たことがある」「知っている」など、頻繁に見る機会があると、それだけでその商品が「わかったつもり」になって、「安全で好ましい商品」と格付けてしまうのです。
電化製品など特に売り場に行くと、店員さん自体が「これ、今コマーシャルでやっているあれですよ!よく売れていますよ!」と勧めてきます。そして、その言葉で又、安心して買ってしまう。ということになるのです。
一度、この店員さんはお客様の事を思って仕事をしているなと思った事がありました。私が聞いたことのあるメーカーだから安心だと買おうとしたら、「それよりも品質が全く同じでこちらの商品の方がお値段が安いですよ!」と勧めてくれました。ただ、メーカーはあまり宣伝されていないメーカーでした。しかし、確かに品質は全く変わりがありませんでした。それからは、その店員さんに色々聞くようになりましたが・・・。
その定員さんに一度安心感を覚えると、次からはその店員さんの所に行き、色々相談して買っていると、それが結局は単純接触効果になり、そこの店のその店員さんから買うことになるのです。
今は状況が違います。あらかじめ疑問をパソコンで調べ、それでもわからないのでお店の人に聞くと、「少々お待ちください」と言って、パソコンで調べてくれる。その回答は私が調べたことと同じ。だから聞いているのにと思ったけれどそれ以上聞いても「ここには載っていませんね」だったので、買わずに帰りました。今ではAI店員さんの方が詳しく答えてくれるかも知れません。
「安心」という意味では、「今すぐ」とか「限定」とか「今回のみ」とかの煽り系の宣伝や、「今ならお得」という安売りです。勿論安いのは魅力ですが、それも長く続くと飽きてきます。
私が知っているお店は、ある程度老舗のお店だったのですが、「閉店セール」を20年くらいやっていました。
最初は信じて買ったりしましたが、時たま通るとまだやっている、まだやっている、で、これも寄り付かなくなりました。ただ、県外の方も
よく来る商店街だったので、初めての人にとっては新鮮だったのかも知れません。
人の脳は「正しさ」よりも「安心」を求めるようで、わからない状態では不安を抱きます。確かに未知の経験は不安でいっぱいです。だから新しいことになかなか踏み蹴れないのかも知れませんが、思い切って踏み切れば、そこには知らなかった世界が広がることも事実だと思います。
AI社会になって、ロボット店員さんがが出てきても、こちらの質問には答えてくれると思いますが、先の店員さんのように、「同じ品質で、こちらの方が安いですよ!」と言ってくれるのは「人間の出来る事」になるのかも知れません。
こういう店員さんが減ってしまったことは残念ですが、もしかしたらAIの方がデータ的に分析するので、品質の比較は得意かもです。
じゃ、また明日!