SNSで時々流れてくる、「犬の殺処分ゼロを目指している」保護・譲渡活動をしている特定非営利活動法人ピースウィンズジャパンという所があります。
そこの代表である大西さんは、手に負えない凶暴なワンコを引き取って、人間に慣らし里親活動をされています。
保護された所から引き取って欲しいという電話があると、引き取りに行き、慣らしていっています。
捨てられた犬、暴力を受けた犬など、人間不信に陥って凶暴になっている犬ばかりです。
しかし、人間不信にさせたのは、飼い主である人間です。だからと言って次から次へと殺処分をしていいわけがありません。攻めるのはむしろ捨てたり、暴力をふるった人間の方だと思います。
大西さんはSNSで拝見している限り、凶暴なワンコの檻の傍に行くと、最初はじーっとそのワンコを見て観察しています。そして、今までの経験からこのワンコは本当は凶暴でないと思うと、檻の中に入って行ったり、檻の外からなでたりして、警戒心を取りはずしていきます。なでられたワンコは段々と心を開き、穏やかな顔になって行きます。
檻に凶暴!と書かれていても、そこの職員さんが「噛みつきますよ」と言っても、凶暴な犬を檻ごと引き取っていくようです。
動物には表情があります。特に目が語ります。よって、大西さんは犬の目を見て心を開いた瞬間に近づいて信用してもらう感じです。そして時間をかけて警戒心を解き、信用してもらって、慣らしていくのです。
最初は牙をむいていたワンコも訓練によって、里親さんに引き取ってもらうまでになるのです。
人間世界も同じだと思います。営業も集客も人間関係も、無理に近づいて触ろうとせず、心を開いた瞬間のタイミングでそっと声をかける方が上手くいくのです。タイミングがずれると「今じゃない」という拒否反応が起こるのです。
営業や接客の場面では、相手の「目線」は多くのことを語っています。よってその時に多くの情報を受け取るのです。人は、心が動いた瞬間にだけ、相手の目を見る方が伝わりやすいのです。その時にしか、こちらの言葉は届いていないのです。
「観察とは、情報を集める事ではなく、心が開く瞬間を逃さないこと」だとか。
リアルな悩み・不安・不満などにこそ、改善のヒントが眠っているようです。
最強のマーケティングリサーチは、売り込むのではなく、押し込むのでもなく、
必要な瞬間に、そっと差し出す。それができたとき、集客は静かに、しかし確実に変わり始めます。
じゃ、また明日!