脳科学では人は0.2秒で相手を判断すると言われます。就職の面接などでも7秒でわかると言われています。
確かに街を歩いていても、一瞬で「素敵だな」と、目が釘付けになる人がいます。そういう人は何故か「この人は安全な人である」という印象を受けます。初対面の人なら尚更、違和感がなくすっと話していける人で、「信頼できる人」と判断してしまうのです。
人を見る時は言葉と態度が一致しているかどうか見なさい。と言われますが、確かにすごく良いことを言っていても態度が言葉と反していれば、すぐに興醒めしてしまいます。
反対に「言っていること」と「やっていること」、「発信」と「行動」、「理念」と「現場」が繋がっている場合、そこには信頼が生み出されるのです。
信頼できる人は「言葉」と「行動」が一致しています。1本の幹のように真っすぐに繋がっているからブレないのです。金太郎あめのように、どこをどの角度から切っても同じ顔が出てくるのです。
よって、安心して近づけるのです。
人は「正しい人」よりも「安心できる人」に惹かれます。なぜなら「正しさ」はその人によって違うからです。「安心」の中には相手の緊張を解きほぐしてくれる力もあります。そういう”ゆとり”が、余白を生むのです。
完璧すぎる人よりも少し抜けている人、一気に語りつくす人よりも語りすぎない人。
そういう余白の部分に品格が宿ると言われます。
その余白は、相手が想像できるスペースです。
例えば新店オープンの手書きのチラシでも、ぎっしりと店主のこだわりから材料のよさ、メニューの値段がこれでもかという位に書かれているよりも、イラストで鍋物であったり、おでんなどが描かれていて、その横にお銚子の絵も描かれていて、文字と言えば「オープン3日間、すべて半額」と、それだけでそのお店は鍋物が美味しいのかな?お酒類も置いているな!寒くなったので、あったかそうだし、3日間半額なら行く価値はあるな!と、感じてもらう方が、やっぽど効果的です。
伝えたいことが山ほどあっても、あえて余白をつくり相手に感じてもらうことの方が、信頼を得やすいと思います。人は理屈では信頼しませんが、「感じる」ことが出来れば伝わります。
言葉や文字で、ぎっしり伝えようとするよりも、余白を遺して余白を相手の想像で埋めてもらう方が、説得力があると思います。
じゃ、また明日!