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一度手に入れたものは失いたくないというのは、人間の常だと思います。
身分、肩書、地位、信用、人間関係、お金、その他諸々。
一度手に入れると、それを手放すのが怖くて、握りしめてしまうのです。
よってそこには「執着」が生まれ、その執着が自分を苦しめているのかも知れません。
しかし、手放すことによって、見えてくるものがあるようです。

私たちが目にする「有形のもの」は必ず変化して、やがて失われて行きます。
商品やお店、名刺や看板など。あると思っていたのに、次に通った時はなくなっているのです。
今日もいつもあまり通らない方の商店街を歩いていると、3軒もお店が無くなっていました。
あれだけ流行っていたのに、です。

会社員の肩書で生きて来た人は、退職後は何も残らないと言われます。
確かに飲み会も元同僚、どこかへ行くのも元同僚。結局はそこ以外のコミュニテイーは知らないのです。

しかし、同僚や後輩、お客様に慕われてきた人は、職場を離れても、人間関係という「無形の財産」が残っているのです。
それは、「有形の肩書が消えても、無形の信頼は残る」ということを証明していると思います。

例えば、よくポストに入っているチラシ類など、目を通すとすぐに捨ててしまいます。SNSに流れてくる広告、これもすぐXをつけたり消したりします。
しかし、1回きりの広告ならいざ知らず、何回も何回も流れてくると、嫌でも頭のどこかに残っています。これが「有形」が」「無形」に変わることです。
目に見えているものが消えても、意味は残るのです。

広告など、配った瞬間にその良さを押し付けるのではなく、いつか何らかのきっかけで思い出してもらえればそれでよいという感じで配ったり、流したりする。
誰かの記憶に残った時が、そのものの意味が残るのだと思います。

私も色々な方のblogやnoteを拝読しています。そんな中、毎日毎日流れてきて、その文章は忘れてしまいますが、共感したことや、筆者の届けたかったことは自分の中に残っていきます。
SNSをされている方ならほとんどの方が経験されると思いますが、共感されるけれども、必ずアンチもいます。これはセットとして受け入れるしかないと思います。

しかし、「何を遺したいか」がどんな形であれ伝わっているからアンチが反応してくれるのだと思います。形のあるものはいつかは消えます。しかし、伝えたかった想いは形を変えて残て行くのだと思います。

じゃ、また明日!

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jibunoikiru@gmail.com

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