企業では「どうすれば人は動くか」と悩んでおられるところもあるようですが、企業でなくても自分自身でさえ、持て余している時があります。
それは、動こうと思っているのに動けない自分に対して、悶々としている時です。
もしかしたらそんな時は、自分の心が「まだその時じゃない」と思っている時かも知れません。
そしてそれは自分に限らず、相手の心が「まだその時じゃない」と感じていれば、やはり反応は返ってこないと思います。
ほとんどの人が「人に動かされるよりも自分で決めたい」と思っている部分を持っていると思います。
組織の中やグループの中では動かされていても、自分が選択できる範囲では、自分で決めたいと思っています。
押し売りが嫌がられるのもそれだと思います。
売り込まれることが嫌で、売り込まれると本能的に危険だと感じてしまうのです。
よって、電話でも玄関口でも、そういうセールスが来ると構えてしまうのです。
人の反応というのは、「本能で安心し」「感情で共感し」「理性で選ぶ」とか。
確かに電話でも、玄関口でも、相手の第一声で断る時もあるし、少しだけ相手に喋らす時があります。
その違いは、その人のその時の「今の状態」によって変わってくると思います。
今から何かしようとしている時にセールスが来ると、即座に断ってしまうけれど、何か一段落我ついたとき、たまたま自分が興味あるようなセールスが来ると、話を聞いてしまいます。
「接触回数が信頼の種を育てる」と言われるように、頻繁に連絡を取っている人とは、信頼の種が育っていくようです。
セールスやマーケティングでも、一度で相手に響かなくても、何度か繰り返し働きかけると、段々と相手の心に残っていきます。それが日本の商いの「関係を育てる文化」なのだと思います。
経済的に切羽詰まっている時は「安いから買う」こともありますが、それ以上に「あの店だから買う」「あの人から買いたい」と言ったように、長期的な信頼で判断・選択をします。
よって、人を動かそう動かそうとするよりは、先ずは人と通じ合うことを大切にする方が結局は繋がりが持てるのかも知れません。
じゃ、また明日!