今、世界では戦争や難民問題、宗教や差別と言ったような社会問題が、取りだたされているのに、日本は、いじめや引きこもりなど、個人の課題が中心のようです。
海外は「社会物語」を描き、日本は「自分物語」を描く。その違いがあるようです。
日本では「自分らしく」とよく言われますが、それは「自分さえよければ」というものではなく、他者と共に生きる。という意味だと思います。
その為にはまず自分の事を知る必要があり、自分と向き合い、自分がどのように生きていきたいのか。自分が思った通りに生きるのが理想ですが、なかなか思うようには行かないようです。その段階では人の言ったことに囚われたり、自分に自信がなかったり。そういう時は自分の目的の頂点はやはり自分になっていると思います。
しかし、そういう自分の視座を高くすることによって、視点も広がり、視野も広くなっていくのです。視座を高くするということは、今、自分が目的の頂点であったものが、自分ではなく、他人へと視点も広がっていくのです。
これは個人的な内面の世界から、社会的な他者との関わりに視野を広げることを意味します。
「自分の世界」は、物事をどうとらえるかという個人の価値観や信念の生き方のことですが、「社会の世界」は他者との人間関係を通じて周囲から影響を受けながら生活する領域です。例えば冒頭に書いたような国や地域を越えて、広範な問題に関心を持つことです。
よって大切なのは、自分の価値観が社会にどう影響を与えるのか、という段階に入っていきます。例えば、仕事を選ぶ時には人間関係を重視するだけではなく、その仕事が社会に対してどう貢献しているかを考える世界になります。
自己の成長と社会のかかわりを考える時、個人的な利益や関心だけでなく、他者や社会全体の課題に目を向けることです。社会の一員としての責任を認識することで、人間として成長し、社会に貢献する喜びを感じることが出来るのです。
今まで社会問題に「他人事」だったものが「自分事」として捉え、さまざまな人々の視点や価値観を理解しようと努めるようになります。
まずは「自分物語」を書けるようになったら、次は「社会物語」を書けるようになると思います。
じゃ、また明日!