若い時は何も考えずに毎日を過ごしていましたが、だんだんと時間というものを意識し始めました。
スティーブ・ジョブズの有名な言葉があります。
「もし、今日が人生の最後の日だとしたら、今やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」
この言葉がだんだんと身に染みてくるようになりました。
能天気な私はいつも夕食を食べ終えると「いつ死んでもいいわ!」と言葉を発していました。
次の朝、目覚めなくても後悔しないと。
ある講座で、講師からの問いがありました。
「自分が戻れるとしたら、いつの自分に戻りたいですか?」と。20人位のグループだったのですが、それぞれが答えていきました。「小学生に戻りたい」「高校生に戻りたい」「20代に戻りたい」「結婚したとき」と、人それぞれでした。
そんな中、私ともう一人の人が「今この時間の自分」と答えました。
私は精神的にはいつも「昨日までの自分より、今日の自分の方が良いので戻る気はない」と、思っていました。
もう一人のその方も当時の私よりは年上でしたが、まったく同じ考えでした。
他人から見たら、どう見えているかもしれませんが、自分の中ではやはり今日の自分が一番なのです。
それはあまり我慢をするということをしなかったからだと思います。その時に自分が思ったら、思った通りにやっていたからだと思います。それは自己満足かもしれません。しかし、自己満足でもその上に明日があるのです。
昨日に戻ることはできません。それ以上に起こったことは変えることが出来ません。しかし、事実は変えられなくても解釈は変えられます。当時、腹を立てていたことでも、年月が経って見方を変えると、腹を立てる必要もなかったことに気が付くこともあります。
結局は生きるということは「この瞬間」の積み重ねでしかないのだと思います。
人からどのようなアドバイスを頂いても、どんなに心配されても「今の自分を信じて動き続ける」
それが「自分を生きる」ことになるし、その結果失敗だと言われても、自分で責任を取れる覚悟が出来ています。
そう思うと1日1日の小さな選択も、自分を信じて自分の判断で悔いのないようにしていきたいと思います。
伝えたいことは伝え、やりたいことはやり、会いたいときは会う。
それが「今日が人生の最後の日になったとしても」、悔いのない人生になるのではないかと思います。
じゃ、また明日!