今、教育というものを根本的に見直す必要があるのではないかと思っていたところ、最近知ったある教師の方が休職されました。noteを書いておられ、それを拝読していて、この先生は本来の教育をされていて素敵だなと思っていた矢先、「休職しました」との報告がありました。診療内科の診断によると、長時間労働やストレス、プレッシャーなどによるバーンアウト(燃え尽き症候群)で病気休職とのことです。
その何日か前から、noteによると原因となるようなことがありました。自治体の教育長が学校訪問でクラスに入って来て「小学校の先生は掲示物が多い。掲示物はシンプルがいいんだ」と。この先生はお決まりの習字を貼っていなく、その代わり子どもたちの名場面の写真を貼っていました。子どもたちが帰った後、校長室に呼ばれ、教育長と同じことを言われました。
また、県の指導主事が視察に来る研究授業を行った時、自治体の指導主事から「この絵、学習に関係ないよね?」と。
その絵はずっと不登校傾向のある子で、絵を描くことが好きだったので、クラスで「黒板アート係」というのを誕生させ、学校に来れないその子が放課後教室に来て、黒板の端っこに好きな絵を描く。ということで、かわいい動物の絵を書いていました。
その子にとっては教室に入ること自体にかなりの決心が必要だったと思います。そしてかわいい動物の絵をどのような気持ちで書いていたのか。
そのいきさつも知らない指導主事こそ、「あなた、指導主事の仕事に関係ないよね?」と私なら、言っていたかもです。
バカな教員による盗撮問題によって情報管理規制が改訂され、写真撮影が禁止になりました。この先生は子どもを心身ともに成長させる流れとして、行事の写真や子供たちが発表している様子などを教室の後ろに貼っていて、学級通信に載せて保護者の方にも子どもたちの個性を輝かせている瞬間を紹介していました。
これら、子どもたちの成長のために工夫していたことを全て否定されて、この先生は精神的疲弊で休職せざるを得なくなったのだと思います。休職中もこの先生は考え続け、AIにも聞いてみたようです。
結論として、先生たちが感じている「重さ」は、古いOSの上で、高性能な最新アプリを無理やり同時に複数動かそうとしているシステムエラーだと。しかし、それは決して教師の性能が低いからではなく、教育のOSとアプリのミスマッチが横たわっている、というものでした。これはまさにその通りだと思います。
教育界に限らず政治の世界でも、現代にマッチしない古い価値観のOSは、非効率で動作を鈍くするだけなので、新しい時代に合ったOSと入れ替える必要があると思います。
じゃ、また明日!