私の知っている方が「35歳~50歳前後の方が、あまりにも多く流されるように生きている」と憂いておられました。私の知る限りでも、やはりそういう方が多いような気がします。
かく云う私もそうでしたので偉そうなことは言えませんが、自分が生きるということは自分がハンドルを握らなければならないということがわかっていませんでした。
学生時代は先生の言うこと、社会人になれば先輩や上司の言うことに従うのが当たり前。それが正しい生き方なのだと思っていました。
しかし、それがすべてのことに浸透してしまって、自分が生きるという方向や目的さえも自分で決められない状態でした。決められないというよりも、自分が決めるものだという認識がなかったのです。
兎に角目の前にあることを一生懸命やることが、生きていることなのだと思っていました。
それが大きな間違いだということは、やっと今になってわかってきました。
下りのスカレータに反対向きに立って、一生懸命上を向いて歩いているのです。
しかし、歩いても歩いても、見えている上には辿り着けません。足は前に進んでいるはずなのに、疲れだけが溜まって上の階には辿り着けません。疲れ過ぎると、周りの景色が下がっているように見えます。
自分が立つ方向が間違っているということに気が付かないのです。
反対もしかりです。上に上りたいのに反対の方向を向いて立ち、一生懸命足は前に進めているのです。
挙句の果てに疲れて足が止まってしまうと、着いたのは出発地点なのです。
大切なのは自分が上に行きたいのか下に行きたいのか、目的地はどちらなのかということが自分の中で確認されず、目の前にあったエスカレータに飛び乗ったものの自分は行きたい方向を向いて立っているのに、目的地は違っていたということです。単純に乗るエスカレーターを間違っただけなのです。
気が付けば乗り換え乗り直せばよいことです。それを「もういいわ」と諦めてしまって自分の行きたい方向に行かないのです。人生100年時代と言われているのに、人生まだ半ばの所で諦めてしまうのは勿体なさすぎます。
「こんなはずじゃなかった」のなら、今からでも自分の人生を歩んでみませんか?
自分の心に正直に、「こういうはずだった」と自分の足で自分がハンドルを握れば世界が変わると思います。
じゃ、また明日!