最近、自分が年を取ってきたせいか、やたら時間の速さを感じます。世の中の動きの速さや変化・進化の速さも昔とは比べ物にならないほどです。それは日本だけではなく、世界中の流れが速くなってきたので、そうせざるを得ないとは思いますが、ある種、余裕がなくなってきたように思います。
以前は会社内のリーダーはゆっくり自然に育っていった部分もあります。自ずと積極的な人がどんどん仕事を任され、周りがその人についていくという、組織の中で育てられた部分もあると思います。
それが入社と同時に即戦力として求められ、会社自体が人を育てる余裕がなくなってきたように思います。
ましてやコロナ過では在宅勤務となり、入社しても誰とも実際に会わないままに仕事をしていくというようなことまで起こりました。それはそれで在宅勤務のよさもあると思いますが、それが社内での人間関係や組織を学ぶという機会が薄れていったのだと思います。
そうなるとリーダーとして活躍する人を育てる機会や場が無くなってきたと思います。
組織の中で働くということは、それなりの人間関係の調整力や上司などの理不尽な要求に耐えることがあり、それがまた、社会の中で生きていくという力が身についていくのです。
そういう環境でリーダーとしての資質が育っていく場でもあったと思います。
現代は、そういう意味では上司がゆっくりと次なるリーダーを育てる余裕がなくなってきていると思います。
人間関係も希薄になり、価値観もバラバラです。
「そうなってくると、組織の中で人を育てる」というのが難しくなってきて、リーダーという存在も少なくなっていくのだと思います。
最近は社内で学ぶ機会が少なく、社外の講座を受けたり、メンターやコーチングなど、個人で学ぶことも多いようです。私など、社内の大先輩の個人の方とお話しして、そこでいろいろ学んだことがあったので、そういう意味では、恵まれていたのかも知れません。
いずれにせよ、色々な場の経験の積み重ねが、リーダーとして成長する機会だと思います。
じゃ、また明日!