つい最近のニュースで星野リゾートがニューヨーク州への進出を計画しているとか。
日本の「温泉旅館文化」を海外に持ち込もうとしているようです。
「世界に通用するホテル運営会社になる」ことを目指す星野リゾートにおいて、本質を追求する思考の表れかもしれません。
2028年に開業予定なので、現在現地の学生スタッフに「おもてなし」の教育をしている映像が映っていました。
もちろん、建物は日本文化の落ち着いた建物ですが、売るのは温泉旅館の建物ではなく、温泉旅館文化という「おもてなし」というところに目をつけられたのが、本気の勝負にでておられるなと思いました。
旅館、ホテル業に限らず、これまでは街というと「ビル」とか「マンション」とかの器だったと思います。
きらびやかな立派なビルや高層マンションで人々を呼んでいました。
確かに今まではそれで成功して、人々を呼ぶことが出来たかも知れません。
しかし、人口減になってきた今、その時代に於いては先端を行っていたビルやマンションは老朽化し、住む人もいなくなりつつあります。
よって、これからはどのようなものを建てるか、どのような街にしていくかは、考える必要があると思います。
その街でどのように暮らすのか。どんな時間を過ごすのか。
私たちが「どこで、どのように生きたいのか」と聞かれているような気がしました。
人々が集まるには、「そこに行きたい理由があること」「行って心地よく過ごせること」
これらが満たされているところに人々は集まるのではないかと思います。
最近はサウナ付きのグランピングが増え始めたようですが、解放された空間で自然を思い切り満喫でき、身体感覚で解放される空間だからこそ、人が行きたくなるのだと思います。
豪華な建物でもなく、豪華な食事でもなく、そこでの「時間の質の高さ」が求められるようになってくると思います。
なぜなら、もの・こと・すべての場面に於いて、「人」が中心になってくるからです。
「お金中心」の時代は終わり、「人中心」の時代に入っていったのだと思います。
じゃ、また明日!