私たちは往々にして人に期待しすぎています。自分を変えないで相手を変えようとします。
自分は支配されたくないのに、相手を支配しようとします。
自分を生きるということは、自分が変わり続けることでもあると思います。
完璧な人などいないはずなのに、他人の欠点は目について、自分の欠点はあまり見えていません。
だから余計に自分自身を顧みる必要があると思います。
自分の欠点に気が付けば、人の欠点も受け入れることが出来ますし、気付いた瞬間から自分を修正していけばよいのです。
自分自身を変える事すら時間のかかることなのに、ましてや他人を変えることなど、到底できません。
自分が変わる方向に動いて、変わっていけばよいし、違うと感じたら手放していけばよいのです。
そして不思議なことに自分が変わり始めたら、周りも変わり始めるのです。
TVで放映していたのですが、50歳になった引きこもりの息子を年老いたおいた父親は怒鳴ってばかりいました。
ある時、そういう人の集まりに参加して、父親は息子の気持ちを何も考えなかったことに気が付きました。
大学を出て就職していた息子が30歳位の時にリストラにあい、そこからうまくいかなくなって引きこもってしまったのです。父親は、就職することばかり息子に求め、その時の息子の気持ちや状況を考えずに、ただ自分の欲求を息子に求めていただけだとか。
父親はそれに気が付いて、息子に悪いことをしたと謝り、自分のしていたことを悔やみました。
そこから息子は自信を取り戻し、外にも出ていくようになって、自分のペースにあった所で働くようになりました。
この例も父親は自分の考え方、捉え方に気が付かず、息子を支配しようとそればかり追求してうまくいかなかったのです。自分の欠点に気が付いて、考え方を変えた時、息子が回復していったのです。
自分に自信がない時ほど、相手が変わることに期待しすぎるとか。
親子関係でも、夫婦関係でも、恋人との関係でも、何となくうまく行っていないなと感じたら、先ずは自分を顧みて自分を変えてみることだと思います。
相手を支配しようとすればするほど、不満しか残りません。相手を支配しようとするのではなく、支配するのは自分自身です。自分が自分を支配しようと思えばいくらでも支配できます。よりよい自分になるよう支配していけば自ずと変化が現れると思います。
そして、変化が現れだすと、相手にもその変化が伝わって相手も変わってくるのです。
支配するのは他人ではなく、自分自身なのです。
それを忘れないでおこうと思います。
じゃ、また明日!