今日、ニュースの特集を見ていて驚いたのですが、すでにAI上司なるものを使っている所もあるようです。
私もchatGPTを使い出してまだ間もないのですが、私の場合は教育の場での会話しかしていませんでした。
教育の場では知識の部分はAIが教えて、AIが出来ない部分は先生が教える。ということでAIさんと意見が一致したのですが、職場のことにはまだ目が向いていませんでした。
最近の若い人の8割が管理職になりたくないとか。わからないでもないのですが、そこまでの数字だったのかと改めて思いました。以前は「出世」と言うものを考えた時にはやはり管理職にならないと上にはあがれませんでしたが、それ以前に終身雇用が崩れてしまったので、出世と言うもの自体、魅力がないのだと思います。
よって、今の比較的若い管理職の人は、かなりしんどい目をしているようです。
人手不足もあってか、仕事が多いので部下の細かい所まで目が行き届かず、よって部下が言うことを聞かなくなる。
そういうのを見ていると、だれもそんなしんどい仕事はしたくないと思うのでしょう。
そこでAIを取り入れた会社の紹介をしていたのですが、各部下とAIとのやり取りをAIが上司にフィードバックするので、上司が気付いていなかった所が見えて来たり、AIが出す、個人の分析結果を元に各個人と話し合った時、文章だけで受け取った意味と、本人に直接聞いた時の意味が、同じ言葉でも真逆の意味であったということが解り、そこでより個人を理解していくことが出来たとプラスに捉えていました。
また部下の方も、上司に誤解されていた部分を直接そういう意味ではないと言える機会になるので、自分としてはAI上司と人間の上司がいる方が自分を出しやすいという評価でした。この会社に限らず、AI上司を入れたところは、その空いた時間に他店を回ることが出来るので、以前より、全体を把握できるようになったようです。
このようにAIの特性を上手く利用して、やって行けば、人手の足らない部分をカバーできるのではないかと思います。これと並行して「代行上司」と言うのもあるようで、こちらは色々な会社を経験した人が上司として若い人達にアドバイスをするというお仕事で、こちらも本当の上司が忙しく手の回らない部分を代わりに教えて貰うというものでした。
各会社のやり方や仕事は違うけれど、仕事と言うものの基本を押さえているので、どんな質問が来ても、色々な角度から答えるので、聞いた方もそういう発想があるのかと気付きがあるようです。短い場面でしたが、この代行上司はポータブルスキルの部分を教えているように感じました。
これからは人間とAIが共存する世界になると思います。
AIに仕事を取られるとか、心配する向きもあるようですが、それはAIの使いようです。今、やっている仕事をAIが変わってしてくれるなら、その空いた時間分を自分の人間性が発揮できる所に使えるのです。今まで忙しすぎてやれなかった部分はどういう所なのか、自分の人間性が発揮できる仕事は何処なのか。と、よりやりたい仕事が出来るのではないかと思います。たとえそれが事務職の仕事であったとしても。
これからはAIを上手く使った国が伸びてくると思います。
それは人間でしか出来ない部分に人間が力を注げるからです。
人間が力を磨けるのは体験学習、経験学習です。
色々な失敗を繰り返す中で状況判断力や意思決定能力が鍛えられてくるのだと思います。
現場の経験と言うのは人間だけしか出来ません。AIがいくら頑張っても現場の経験は出来ないと思います。
もしかしたら、今、サービス業でフロントや飲食店での注文取りや運ぶ仕事をしている接客ロボットが、その経験から学習するかも知れませんが・・・。
そうなるとこれから人間は増々五感をフル活用して、現場の空気を肌で感じ、判断する能力を身に付ける必要があるのかなと思います。
じゃ、また明日!