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「リーダーシップ」という言葉は昔から知っていましたが、
「倫理的リーダーシップ」というのは、初めてでした。
私の中では、そもそもリーダーシップの中には倫理観も含まれていると
思っていたので、わざわざ倫理的とつけなくても・・・・。と思いました。
が、昨今の色々な分野のリーダーを拝見していると、やはりわざわざ
倫理という言葉を付けなければならないのかも知れないなと思いました。
例えば倫理的リーダーシップの中には3つのことが挙げられるようです。
公平性・権力共有・役割明確化。
公平性とは、リーダーがすべての部下を公正に扱い、えこひいきを避けること。
公平なリーダーは部下の信頼を得やすく、組織全体の士気を高める。
例えば、昇進や評価の際に、リーダーが個人的な感情や偏見に基ずかず、
すべての部下を平等に評価する事。
権力共有とは、リーダーが意思決定プロセスにおいて部下の意見を尊重し、
積極的に参加させることです。
例えば、会議で部下の意見を聞き入れ、その意見を基に意志決定を行うこと。
部下が自分の意見が尊重されていると感じることで、組織へのコミットメントが
高まる。
役割明確化とは、リーダーが部下に対して明確な役割、期待、目標を示すこと。
部下が自分の役割と責任を理解することで、効率的に働き、目標達成に貢献しやすくなる。
例えば、プロジェクト開始時に、各メンバーの役割と目標を明確に伝えること。
倫理的リーダーシップは、組織全体の倫理的風土を高め、従業員の満足度、
組織市民行動、信頼関係を向上させることです。
となると、やはり「倫理的リーダーシップ」と銘打って書かなければならない
現状が多々あるようです。
今、兵庫県知事の素行が問題になっています。
齋藤知事は一番最初、告発者に対し「嘘八百で公務員失格」と言っていました。
私もそれを信じて、告発者の陰謀論かなと一瞬思ったりもしました。
そして兵庫県内をくまなく回って地元の方々に話を聴いているニュースを
新聞で拝見していました。
今となっては、おねだり行脚だったのかなと悲しくなります。
事実はまだ証明されていないので、今後、百条委員会や第三者委員会で
事実が明らかになるとは思いますが、これこそリーダーの資質を疑われても
仕方がないと思います。
兵庫県に限らず、北海道でも色々あるようですが、「権力による制裁」を
加えると、自殺者が出て最悪の状態になり、副知事も辞表を出しました。
こうなると、その組織が「黙っておこう」「不正に目をつむっておこう」
となり、権力が温存されたままです。
これでは、リーダーとしての機能を果たしていないばかりか、
組織全体を弱体化させてしまいます。
「倫理的」の意味は道徳的な観念や真面目さだけを示すものでは無く、
チームスタッフに対して正しい教育・訓練を繰り返し行い、
理念に沿った行動規範を徹底する事も含まれていると思います。
倫理観がしっかりしていれば、各地で起こっているような問題は、
起きないようになると思います。
これを機に、透明性と誠実さを重んじる文化を創っていって欲しいものです。
じゃ、また明日!