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人とのコミュニケーションに於いて、直ぐにこちらの意図が伝わる人と、そうでない人がいます。
同じ単語を使っていても、受け取り方が全く違うのです。
伝わらない人は誤解されないように注意して伝えないと、反ってややこしくなります。
伝わる人は、あまり言葉はいりません。
少し伝えるだけでこちらの意図を理解して、望む結果を与えてくれます。
それも直接の返し方ではなく、間接的に答えを返してくれます。
「以心伝心」は仏教の言葉だったようで、ただの四文字熟語ではなかったです。
以心伝心とは、
言葉では説明できない深淵な禅の教えを、師から弟子の心へ伝えること。
真理は言語ではなく、心によって伝わる事を意味する。
そこから派生して、言葉を介さず互いに気持ちが通じ合う事を意味するようになった。
言葉で相手に伝わることは、ほんの一部に過ぎない。
大切なのは、総合に理解しようと努める姿勢だ。
各宗派によって説明の仕方は違うようです。
お釈迦様の教えは、確かに経典に記されていますが、それだけで、悟りの極意が
伝えられるものではなく、お釈迦様の教えの真髄は、文字や言葉によらないで、
師の心から弟子の心へと、じかに伝えられるものであることを意味している。
本願寺出版社「くらしの仏教語豆辞典」より
上司・部下、または同僚の場合でも、お互いに理解しようと努める姿勢が大切に
なってくると思います。
ビジネスに於いては情報の共有量の違いに差が出てくるように思います。
トップの近くにいる人はトップの情報が入って来やすいので、
その意向を汲んで仕事が出来ますが、部屋が分かれていたりすると、すべてが全て
情報が入ってこないので、どうしてもずれが生じる場合があります。
私の知り合いの会社でも、所長と同室の人と階下の人達との間に情報の共有が出来ていないので、
トラブルが起こっている時があるようです。
そうなると「以心伝心」どころが不信感が生まれ、お互いあまりコミュニケーションを
取らなくなったようです。
ビジネスに限らず、お釈迦様のように弟子に伝えようとする姿勢、弟子もお釈迦様から
学ぼうとする姿勢、このお互いの姿勢が大切だと思います。
そこで信頼関係が出来ると、言葉での伝達ではなく、心から心への伝達になってきます。
相手の意図を汲むことが出来るし、相手が何を望んでいるかも理解することが出来ます。
そうなれば何を返してあげれば良いのか、相手の求めているものを的確に返すことが
できるのです。
そういう関係が出来ると、仕事もはかどるしストレスも溜まらず、楽しく仕事ができる
のではないかと思います。
これは企業側とお客様との関係おいても同じだと思います。
相手さんが何を望んでいるのか。
それに対して何を提供すれば満足して頂けるのか。
それがリピーターに繋がると思います。
個人に於いても「以心伝心」で繋がる人とは、ことが非常にスムーズに運びます。
結局は、相手を理解しようとする気持ちが、心から心へと伝わるのだと思います。
じゃ、また明日!