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この世は、相対性の世界だと言われます。
喧嘩になったり、噛み合わないのは、相対性の世界だからです。
同じ本を読んでも、同じ映画を見ても、全く一緒の感想にはなりません。
また、同じ花瓶を描いたとしても、全く同じデッサンにはなりません。
目の前にある花瓶は同じ1つのものなのに。
なぜなら、お互いが自分が見えているものが絶対的なものだと思い込んでいるからです。
「自分が見た風景を、相手も同じように見えている」と、勘違いしているからです。
同じ1つの花瓶でも前から見るのと、後ろから見るのとでは、
絵柄が違っている場合もあります。
私が愛用しているカップですが、前から見ると猫の顔が描かれています。
後ろから見ると猫のお尻と尻尾が描かれています。
これを「このカップは猫の顔が描かれている」「いいや、このカップはお尻と尻尾だ」
と言い合っているようなものです。
お互いが視点を変えてそれぞれの位置に移動しなければ、
相手の言っていることが理解できません。
これはカップである。と言うのは共有できます。
しかし、絵柄の段階になると全く違ってくるのです。
結局二人は「相手と自分は、同じものを見ていない」という事だったのです。
「同じものについて、議論していたのではなかった」とわかるのです。
自分の位置から見える角度があります。
相手の位置にしかない、考え方があります。
同じものでもみんな違って見えているのです。
「同じカップを見ているはずなのに、前と後ろでは絵柄が違う」と言うのがわかれば、
相手の位置に立ってみる事も出来るし、相手の考え方を理解しようともします。
「同じものを見ていない」と言うのが分かれば、
相手の思考を共有しようとするし、自分は自分で依存することなく、
自分で考えようとします。
それぞれが思い思いに意味付けしてデッサンしたなら、
それは創造というものになります。
そして、そのそれぞれの創造を共有することが出来たなら、
自分の世界がより広く拡がると思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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