最近は、これからは「体験型の消費」であるとよく聞くようになりました。そしてそれが当たり前のように感じています。
AIが拡がってからは、もう知識を詰め込む時代は終わりました。
調べなくてもすべてAIが教えてくれます。
知識を詰め込む代わりに何が必要かと言えば「体験型学習」です。
さまざまな方々が「体験型学習」の大切さを言われ始めました。
社会の価値観はどんどん変わっていきます。昔の価値観にとらわれていれば、現在が理解しにくい時代になってきました。
大阪万博が終わった今、行かれた方が口にするのは「楽しかった!」「ミャクミャクが可愛いかった!」
インタビューのほとんどの応えがそれでした。
私は一番最初にミャクミャクを見た時、申し訳ないけれど「なに?これ!」でした。今までのマスコットとは違い、買う人がいるのかな?とさえ思ってしまいました。
万博直前までは皆さんイマイチの反応でした。
しかし終わってみれば、今でも売れ続けているとか。
何回も通っておられる年配の方は、「最初は良さが全く分からなかったけれど、段々見ていると可愛くなってきて買ってしまった」と。
ある方が言われているのは「4月と10月のミャクミャクは同じ形、同じネーミング、同じ価格。
なのに爆発している」。これは「万博体験」が生み出したものでしょう。
まさしくその通りだと思います。私のように一度も行かなかった者は4月のミャクミャクと10月のミャクミャクは同じです。ただ、頻繁に画面でみるようになり、色々なグッズも出てきて見慣れたせいか、親しみを感じるようにはなりました。
買われた方は、色々な種類のミャクミャクを買われ、自分のためにミャクミャクはあるのだというような感動を覚えられているかもしれません。それがその人にとっての感動体験になるから、ミャクミャクがもっと好きになり、それと同時に色々な体験が出来る万博が好きになって行ったのだと思います。
心に深く刻まれる感動体験。自分のための体験だと感じる事が出来る瞬間。
今、企業でも昔からある座学の企業研修ではなく、体験型研修に移りつつあります。
なぜなら、座学の研修は受けた直後は「よし、やろう!」と頭では思うけれど、時間が経てばそれで終わってしまいます。
しかし、体験型研修は受けてからが始まりなのです。そこで感じたこと、培ったことがその後の職場に活かされるから、違いが出てくるのです。1人1人が感じて動く体験をしたので、職場でそれが活かされていくのです。結果、それが会社の成果に繋がっていくのです。
インバウンドの旅行者の方々も爆買いから体験旅行に変わってきています。お土産を買っても、それは「思い出」にしかなりません。しかし、体験は「感動」になり、感動は変化を生みます。
日本に複数回来られている方は、日本人の知らないところで、日本の文化を体験しているようです。
これからは「心に深く刻まれる感動体験」が主流になって行くと思います。
じゃ、また明日!