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気付きと言えば、今まで知覚しなかったことに注意が向いて、
その状態を知る、というような感じで受け取っていました。
しかし、もう少し深い気付きになると「ものの見方が変わる」とか、
「あるものに対する考え方を改めた」などといった感じ方になって来ます。
深くて大きい気付きは、価値観が変わったりします。
価値観が変わることによって、行動が変わるという結果をもたらします。
人は自分なりの自己概念を持っています。
「私はこういう人間である」とか「私は普段このようにしている」とか。
よって、一貫したような行動を取ることが出来ます。
しかも、その行動は自分は正しいと思っているし、それを貫き通そうとしています。
しかし、人から見れば自分が思っているように見られていない場合があります。
それを指摘されたり、アドバイスされた時に、自分の中で葛藤がおきます。
そのつもりの自分と、違った見え方の自分。
そのギャップを感じるから、そのギャップを埋めようと考えて
あらたな自分というものを作ろうとします。
この時の葛藤の大きさと、自己受容の深さによって、
大きな深い気付きがもたらされるのだと思います。
自分のものの見方・考え方、或いは価値観を見つめ直す機会になるのです。
それは単なる知識や概念の習得の気付きではなく、その気付きによって、
今後どう動いていくか、どう行動するかという、行動に繋がる気付きだと思います。
今までなら「あっ、そうなんだ!」という、気が付いていなかったことを知ったという
気付きのレベルでしたが、それでは行動に繋がりません。
今まで知らなかった新しい世界を知り、その中で今までの自分との葛藤によって、
新たに生まれる自己概念。
その自己概念と周りとの葛藤。
この葛藤が自己への深い気付きに必要なのだと思います。
しかし、この葛藤のしんどさ故、葛藤のない楽な世界に留まろうとしてしまいます。
そうなると、行動に繋がる深い気付きにはならないのです。
深い気付きは、自分の価値観が変わり、行動が変わってい行くことだと思います。
それが自己成長に繋がるものだと思います。
楽をしたい自分と、成長したい自分。
この葛藤によって自分と対峙し、より自分を知っていくことによって、
思考と行動が一致した自分に近付けるのではないかと思います。
じゃ、また明日!