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カナダでは2002年から「ポジティブ・チケット(善行切符)」という取り組みが行われています。
リッチモンド署に就任したウォード・クラッパム氏は、事後対応だけではなく、未然対応を考え出しました。
それは悪事ばかりに注目せず、よい行動に注目するというアイデアです。
日本では交通違反をした時に切符を渡されますが、カナダではきちんと信号を守る・自転車に乗る時はヘルメットを被る。ゴミはゴミ箱に入れる。学校に遅刻しない。など、当たり前のような事をきっちりやっている子供や若者に切符を渡します。
ポジティブ・チケットは何枚か集まると、映画館やコミュニティーセンター・ボウリング場に無料で入れる引換券の役目を持っており、ハンバーガーと交換できたりもします。
最初は成果が見えにくかったものの、10年後には青少年の再犯率が60%から8%に減ったとか。
子供にとっても親にとっても、警察官にとっても嬉しいアイディアです。
「切符」という本来罰則の為に用いていたものを、善行の為に用います。
それが警察の青少年取り締まりを減らし、成果を増やします。
この制度を導入してから、警察と地域住民とのコミュニケーションが蜜になり、青少年の犯罪も減少しているとか。
今では、国境を超えたアメリカの一部でも導入されているようです。
たった1枚の切符を罰則や否定に使うのか、ほんの小さなことでも承認に使うのか。
活かし方1つで、結果は天と地の差になってきます。
こういう逆の発想が自分の中で湧いてくれば、もっと改善出来るだろうなと感じた次第です。
じゃ、また!