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仕事において、或いは何かをする時には「結果主義」と「プロセス主義」とに分かれます。
結果主義とは、何かをやって出した結果で評価されます。
例えば、営業であるならば何百万売り上げた。とか、
工事の完成作業を予定より早く終えた。
要望した通りの多量の資料を完璧に作った。或いは、業務改善をした。
など、成果や結果で評価されます。
そこに至る経過に関しては、評価されません。
プロセス主義とは、出した結果ではなく、
そこに至るまでの過程に重きを置いて評価します。
その結果が当初求められていたものに至らなくても、
しっかり努力されていたり、取り組む姿勢が正しかったりと、
プロセスの部分が評価されます。
評価する側から言えば、結果主義の方が結果さえ見れば評価できるので、
判断しやすいと思います。
プロセス主義なら、結果として見えにくいので、評価しずらい所があります。
これは業種・職種により、どちらで評価するのかは変わってきます。
もの作りにおいては、早く・きれいに出来れば評価されると思います。
しかし、それが教育や人材育成になると、結果主義では通用しません。
親は子供に100点をとって欲しいと望みます。
そんな時、80点をとっても「なぜ100点取るまで頑張れなかったの!」と、
80点という得点で評価する親がいます。
片や「前は70点だったから、今回は頑張ったね!」と、
子供の努力を評価する親がいたとしたら、
どちらの子供は伸びるでしょうか?
点数で評価されると、100点に縛られ、点取り虫になって委縮してしまうかもしれません。
その子の努力で評価すると、今度はもっと良い点を取ろうと、楽しく努力できると思うのです。
人材育成にしても、最近は自己啓発系の講座や、ノウハウ本・DVDが多く売られます。
これらはより多くの人に買って貰うのが目的です。
講義を聞いたり、DVDを見たり、本を読んだからと言って、
すぐに身に付く訳でもありません。
本人が自分の事を知り、自分の夢や希望に目覚めて歩き始めるように導くのが、
本来の姿だと思います。
よって、高い教材をいくら売ったかという、成果主義と、
その人が自立して、自分の目的に向かって歩き出せるプロセス主義とは全く違うのです。
成果主義の人が、何人の人に教材を売ったとか、何人の受講者がいたとか、人数・数字で
結果を出すのと、
何人の人が自己に目覚め自立できたかという結果を出すのとは、
比べることが出来ません。
なぜなら、そもそもの目的が違うからです。
いくら儲かったかという金額と、何人自立さすことが出来たかという人数は、
目的が違うので、比較することが出来ないのです。
ただ、言えるのは、本人が人として成長するのは、
努力が認められて自分が自立出来た時に、
人としての価値ある結果が伴うようになっているという事です。
結果主義とプロセス主義、
これは業種や職種、目的によって使い分ける必要があると思います。
そして、目的をはっきり把握できる人が、ジャッジできる人物だと思います。
じゃ、また明日!