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3月24日付日本経済新聞夕刊に、大津市の6歳の園児が不登園になる記事がありました。
戸籍上は男だけれども女の子の恰好をしていたため
「おとこおんな」などと暴言や暴力を受けていたとか。
園児は被害を拙い字でメモに書いていました。
「ぼこぼこ」「なかまはずれ」「あっちいけ」など。
両親は「市」に相談しました。けれど保育園担当課は、
「いじめ防止対策推進対象が小学生以上であることから、
いじめには当たらない」と回答。
両親の継続的な訴えを受け、市は20年11月に謝罪しました。
しかし、その間1年半続いたいじめで園児は不当園状態になっていました。
最近は少なくなって来たかも知れませんが、
医師がパソコン画面ばかり見て、患者の顔を見ないで診断するように、
市の職員も書類や慣例ばかり見て、現状を見ないで、或いは考えないで、
書類や慣例で「いじめには当たらない」と判断したのでしょう。
いつの時代の話かと思ってしまいます。
今は価値観が大きく変わる、風の時代に入っているのに、です。
なぜこういうことが起こってしまうのかというと
「人は不安だから分類してしまう」のだとか。
何か刺激を受けたら、脳の箱の中に入っていた情報を呼び起こし、
新しく入って来たものと比較して、理解したり予測をしたりするようです。
男・女・人種・民族など「その人個人が持っている資質」だと捉えずに、
自分の頭の中の箱で見てしまう。
これが「レッテルを貼る」「色眼鏡で見る」という事になるのです。
たまたま自分の頭の中にない分類出来ないものに不安を抱いてしまうのです。
よって、LGBTなど不安定な存在として見てしまうのです。
それがただの、固定概念やイメージに過ぎないのにかかわらず。
そこには偏見・先入観・誤解が潜んでいるという事を知る必要があると思います。
新聞記事の「おとこおんな」といじめる側の園児はすでに親やその子の周りから、
この固定概念・偏見を教育されてしまっているのです。
本当はその頃から、正しい見方を教えてやらなければ、その子の将来がかわいそうです。
大人になってからでは、固定概念や偏見を修正するのは非常に難しいです。
親やその子の周りの人や市の担当者は早く自分の考えが正しいかどうか気付いて欲しいです。
最近のアンケートなどは少し変わってきました。
以前は分類に「男」・「女」しかありませんでした。
先日のアンケートでは「男」・「女」・「どちらでもない」という3択でした。
他のアンケートでは「こたえたくない」というのもありました。
どうせなら「男」・「女」・「人間」として欲しいものです。
そうすれば私は一番に「人間」に〇を付けると思います。
なぜなら、自分は「人間としてどうあるべきか」を考えたいからです。
私の中にも「不安だから分類している」ものが沢山あります。
それらを、瞑想をしながら1つ1つ手放していきたいと思います。
じゃ、また明日!


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