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私は話をしていると「それは事実ですか? 解釈ですか?」と、よく聞かれます。
そんなことをあまり意識していませんでしたが、
よくよく考えると事実を伝えているつもりが、私の解釈でした。
ネガティブな感情や不安などは、全て自分が引き起こしています。
要は、自分が考えた通りに物事は動いているという事です。
何事も肯定的に捉えれば上手くいくものを、否定的に捉えるから上手くいかないのです。
そして、うまくいかない状況を見て、他人を羨ましがるのです。
しかし、羨ましがる状況を招いたのは自分です。
全く同じ事実を見ているにも拘わらず、
その人がどう受け止めるか、何を感じるかによって違ってきます。
結局は、事実に対してどのように解釈をするのか、によってきます。
以前にも書いた覚えがあるのですが「アフリカで靴を売るビジネス」というお話。
アフリカで商売を考えた靴会社。
海外進出を考案して、セールスマンにアフリカ市場を視察するよう指示します。
そのセールスマンは「ここは全員が裸足で歩いているため、靴など売れるはずがありません。
この市場はダメです」
という事でその会社はアフリカへの進出を諦めました。
同じころ、他の会社も同じことを考え、セールスマンをアフリカの市場視察に派遣しました。
そのセールスマンは「ここは全員が裸足なので、皆が靴を履けばものすごい売り上げになります。
ケガの防止や、足の疲れを軽減する靴の効果を啓蒙しようと思います。この市場は無限大です」
2人のセールスマンは「全員が裸足で歩いている」という事実を認識しています。
しかし、その事実の解釈が全く異なります。
1人は市場価値が無いと判断し、もう1人は無限大の市場価値があると判断しました。
事実は一つなのに、解釈は人によって違うのです。
この差が、ビジネスで成功するか、しないかになるのです。
否定的な解釈からは否定的な感情しか生まれません。
肯定的な解釈で、判断・選択すると成功する、と言われるのはこういう事です。
1つの事実に対して、解釈や解決策はいくらでもあります。
ほとんどの場合、自分の解釈を入れて歪めた意見を述べます。
よって、事実と解釈を分ける考え方が非常に大切になって来ます。
哲学者ニーチェは「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」と言っています。
起こっている出来事(過去の事実)に対して、どう解釈して将来を変えるかは、その人の自由です。
過去の出来事や起こった事実を変えることは出来ないが、解釈によって未来を変えることはできる。
と、述べています。
自分が「事実」を観た時、ネガティブに解釈すれば、負の感情が沸き起こるし、
肯定的な解釈をすれば上手くいくようになります。
今まで、事実を述べていると思っていましたが、ほとんどが私の思い込みの解釈でした。
「事実」と「解釈」の違いを認識した上で、判断・選択・行動をしていきたいものです。
じゃ、また明日!