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この世は「目に見える世界」と「目に見えない世界」の2つがあると思います。
「目に見える世界」では、
何かが「できる」「できない」、「うまい」「へた」、「正しい」「正しくない」、「良い」「悪い」
で判断してしまいます。
「目に見えない世界」では、
人の心のように、分からないし感じにくい「わからない世界」です。
わからないからこそ、人生に於いては「見えない世界」を大事にして生きていくのが重要になります。
わからないからこそ、自分で感じ取ろうとし「何となく感じる」ことから始めるのです。
私たちのご先祖様にしても、
「目に見える世界」では、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、
時には、ひいじいちゃん・ひいばあちゃんまでならわかります。
でもその先はわかりません。
よって、
ご先祖様に対しても、目に見える範囲で具体的な出来事だけを捉えて「ありがたい」と思うのです。
故に、具体的に見えないものは「ありがたくない」という事がらが出てきてしまいます。
全ての判断が理屈の世界になってしまうのです。
「目に見えない世界」では、もしかしたらお隣の人とどこかで繋がっていたかも知れません。
長い歴史の命の結果として、自分の命があるのだ。と、
「なんとなくありがたく」感じるのです。
普段、頭で考えて行動するのがほとんどですが、
なんとなく行動したことがうまくいったりする時もあります。
何か共感するものがあったり感動するものがあった時でも、
理屈ではなく、なんとなく涙が出る場合もあります。
言葉にならない感動とでも言ったような。
サン・テグジュペリの「星の王子様」も、
「ものごとはね、心の目で見なくては良く見えないんだよ。
一番大切なことは、目にみえないんだよ」
と言っています。
恩も、愛も、情も、人の気持ちも、大事なことは、すべて目に見えないのです。
12月25日公開の「えんとつ町のプペル」でも、同じようなことを言っている気がします。
「誰か見たのかよ! あの煙の向こう側を。誰か見たのかよ!
だったらわかんないじゃないか!」
目に見えないものを信じる勇気。
現在、コロナ第三波真っただ中の年末。
年明けはどうなっているのか誰にも分りません。
しかし、価値観は確実に変わって行くと思います。
そんなVUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の不確実な世の中。
「信じる勇気が未来を変える」と、私も信じたいと思います。
じゃ、また明日!