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新型コロナウイルスに関して、大臣や各知事がインタビューに答えています。
色々な方の中でも、私はやはり大阪の吉村府知事が分かりやすいと思ってしまいます。
各知事も独自のやり方を説明しているのですが、ハートに刺さらないのです。
そんな中、橋下徹氏が書かれていました。
「吉村府知事は、必要で重要なポイントを、自分の言葉でズバズバ語るので迫力がある」と。
記者からどんな質問が来ようが、細やかな事実関係以外は、すべて自分で答える。
だから、聞いてる者のハートに突き刺さるのだ、と。
それは大阪の記者に揉まれたから、そのように育って行ったのだとか。
そもそもは橋本徹氏が大阪府知事、市長時代に事前の想定問答集を止めたようです。
それまでは役人が事前に記者から質問を聞き出し、それに完璧に答えられるように想定問題集を作っていたとか。
知事・市長が間違ったことを言ってはいけないので、想定問答集にかなりのエネルギーを注いでいたようです。
しかし当日、思いもよらぬ質問が来たり、かなりのエネルギーを注いで作った想定問答集の質問が出なければ、そのエネルギーは無駄になってしまう。
だったら、そのエネルギーを違う仕事に向けた方が良い、という考えで廃止したようです。
私もその考えは、ごもっともだと思います。
知事・市長がちゃんと答えられるようにさえすれば、完璧な想定問題集はいらないし、仮にもし記者会見で間違ったことを言ってしまっても、後日訂正すれば済むことです。
よって、橋本徹氏以降の松井大阪市長・吉村大阪府知事も想定問答集なしで、自分の言葉で語っているようです。
やはり、自分の言葉100%で語るから、聞いている人のハートに刺さるのだと実感しました。
普通、記者会見と言えば、なるべく質問を抑え「時間が来ましたから」と早々に切り上げている場面が多いですが、吉村知事の場合は「質問がなくなるまで答えます」と2時間過ぎても記者会見を続けていました。
大阪モデルの時は4時間を過ぎていたと思います。
そうなると、記者自身も変な質問はできなくなります。
記者として聞きたい質問だけを絞ってきます。
結局はその方が知事として一番伝えたいことがしっかりと伝わるので効率が良いと思います。
橋本徹氏も書かれていましたが「リーダーのメッセージは、ガチンコの会見や質疑応答で鍛えられる」というのは、核心を得ていると思います。
それともう1つは、
「もう一度自粛生活をするのは、皆さんも嫌でしょ」というメッセージ、
「これを防ぐためにはどうしたらいいか、今月末までに対策を考えて実行します」というメッセージの違い。
吉村府知事のメッセージには、いつも小さな光を見せてくれます。
これらがハートに突き刺さるのだと思います。
じゃ、また明日!