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日本人は「皆が同じ」という国だと思います。
よってそこからはみ出ていると、息苦しくなってきます。
しかし、時折息苦しくない人に出会うことがあります。
それは「考え方が同じ」だからです。
考え方が同じだから、信頼関係が築きやすいし、居心地が良いのです。
よって自然とそこには集団ができ、コミュニティーが生まれてくるのです。
我々は「世界は国や宗教、言語や民族によって断絶されている」と思いがちですが、
そうではなく「世界は異なった考え方」によって断絶されているのです。
それを特に感じるのは、今回のアメリカのデモです。
5月25日にミネアポリス市で起きた白人警官による黒人男性の暴行死事件をきっかけに、
全米で広がった人種差別抗議デモです。
今までと違うのは、差別してきた白人が多く参加していることです。
今まで遠巻きに見ていた白人たちが今回は黒人と連帯し始めました。
学校や職場、地域社会の中である程度、人種の融合が進み、白人の黒人に対する偏見や差別意識が和らいできたのもあると思います。
また、政治家や企業経営者など、スポーツやエンターテイメント以外の分野で活躍する黒人が増えたことも、
偏見や差別意識の改善に貢献していると思います。
抗議デモをめぐっては、アメリカ各地で南北戦争当時に奴隷制度を支持した南軍指導者などの像や、記念碑が引き倒されたり当局が撤去したりしていて、過去に遡って人種差別に反対する動きも広がってきました。
黒人と白人の若者が肩を並べて行進する姿もありました。
これらは其々の考え方の変化だと思います。
以前は黒人差別の考え方が優勢だったのが、今回は逆に黒人差別反対の考え方が増えてきたのだと思います。
黒人差別反対の考え方の住民の1人が、face bookで抗議デモへの支持と犠牲になった黒人男性への追悼の意を表明するために提案しました。
それが1カ月以上たった今も続いているのです。
これは「考え方が同じ」だから、集まってきたのだと思います。
「類は友(類)を呼ぶ」です。
「目の前にいる人の思考、考え」
「見ているヴィジョン、進んで行くべき方向」
これらを心ゆくまでじっくり考えると、世の中の価値観も変わってくると思います。
じゃ、また明日!