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「期待」は、相手を当てにして心待ちにすること。
「信頼」は、相手にすべて任せられるという気持ちを抱くこと。
期待は、自分が思う通りに相手が動いてくれることを望むことで、自分の望み通りに動いて欲しいのです。
よって、自分の期待通りに動いてくれればうれしいのですが、期待外れになってしまうと、悲しくて腹立たしくなります。
信頼している時とは、相手がどんな選択をしようとも、尊重して認めること。
つまり、相手がどんな行動を取ろうとも、相手の行動自体は受け入れ、否定はしない。
相手が何をしようと何を考えていようと「任せる」ことができるのが信頼です。
そうなると、うまくいく人間関係は「信頼」の方だと思います。
しかし、相手との距離感が近いと、どうしても期待してしまいます。
そこで考えなければならないのが、自分の課題と相手の課題を分けるということです。
他人の行動や発言はその人の意志で行われます。
その人以外は誰もその意志をコントロールすることはできません。
その人の行動や発言には、その時のその人の事情が働いています。
それは本来自分とは関係のないものです。
期待するという事は、相手の事情を退けて、自分の事情(願望)を相手に求めることになります。
そして、その自分の願望を相手が受け入れるかどうかは、相手次第なのです。
自分には自分の課題があるように、相手には相手の課題があります。
相手の課題をあたかも自分の課題のように取り違えるのは、それはエゴ(自我)というものです。
自分の課題=相手の課題 と思うのは錯覚です。
相手の課題=自分の課題 と思うのも錯覚です。
自分の世界観と相手の世界観は違うという事を認識することが、相手を信頼するための第一歩です。
よって「信頼」とは、世界観の違う相手に「任せる」という事で、
相手がどんな意志を示してもその行動を尊重して認める。ということなのです。
時には相手の言動に疑問を持つ時もあるかも知れません。
しかし、疑問を持ったその言動も含めて、相手に「任せる」という事なのです。
お互いにわかった上でリスペクトし合う。
それが信頼関係だと思います。
信頼をして期待はしない。
それが、理想の人間関係だと思います。
じゃ、また明日!