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コロナウイルスに於いても、当初、色々の噂がありました。

活動的な若者が無自覚のまま動き回るから、ウイルスを広げている。とか、
年配者がナイトクラブやバーに行くから、広がるのだ。とか、
危険なのは高齢者だ、とか。

しかし、お互いを非難してもコロナは収まりません。

今は一言ツイッターで呟けば、すぐにバッシングです。
バッシングは、自らのストレスの解消のためだと言われています。
なぜなら、他者を非難する事で、自らの恐れや、ストレスから逃れようとしているからです。
自分の気持ちをコントロールする方向に目が向いていないのです。

クラスターが発生したライブハウスがありましたが、私は最初若者が参加していたと思っていましたが、
40代50代の方もかなりおられて、若者とは限りませんでした。
自粛が長引けば長引くほど、人々のイライラは募ります。
そこで自粛時間の使い方も分かれてきます。
折角できた時間だからと、今まであまりしなかったことに挑戦する人。
子育てを奥さんに任せっぱなしだった父親が、子供との時間を共有する人。
パソコンの操作を覚えつつ、新しいことを知っていく子供たち。
片や、公園の遊具にテープを張って、使用禁止にしている真ん前のパチンコ屋さんに並んでいる大人。
子供に我慢させて、大人が「何もすることがないから」とか「ストレスが溜まるから」という理由で、パチンコ店を求めて遠くに出掛ける。
ストレスが溜まっているのは、遊びまわりたい子供の方ではないでしょうか。
「家に居ましょう」と、これだけ連日呼びかけられているのに、それでも他府県にパチンコをやりに行ったり、釣りをしに行ったり、サーフィンをしに行ったり。
「今は自粛する時ですよ」というのはわかっているけれども、自分がやりたい気持ちの方が勝ってしまってコントロールできないようです。
しかし、そうして相手を非難するだけでは何もならず、むしろお願いベースで協力を持ち掛けた方が、受け入れてくれやすいかもしれません。
武漢からの帰国者を受け入れた「勝浦ホテル三日月」。
最初は市民から批判がありました。
しかし、政府からの直前の要請で市民に説明できる時間がなかったこと。人道上の理由を最優先したこと。
などがわかると、市民はホテルの前で「頑張れ!」と印字した紙を掲げたり、太鼓や音楽を披露したりしました。
最後には「お疲れ様」「心はひとつ」「また会おう」など、多くの市民が見送りました。
非難から協力に変わった結果、武漢市からの帰国者140人の方々の心には、勝浦ホテル三日月と市民の皆さんに感謝をし、コロナが治まったらまた来たいという気持ちをもたらしたのです。
反対に、退院した方が自宅に帰ると、窓ガラスに石をぶつけたり、引っ越しせざるを得ない家族も出てきています。
そういう非難したり、差別したりする人は、ご自身がコロナウイルスにかかればどういう行動をとるのか、聞いてみたいです。
自身の恐れが自身に降りかかった時、自分が差別した言葉や行動が自分に跳ね返ってきて、不安や恐怖が2倍になるのではないでしょうか。
医師で作家の鎌田實氏によれば、感染して抗体ができた人は感染の危険性が低下するので、第2波、第3波が来たとき、医療を担ったり物資を運んだりする先遣隊になってもらえるし、パワーを持った仲間として考えることが出来る。と、言われています。
コロナウイルスに限らず、何事も非難してのけ者にするのか、協力してより良い社会にするのか。
これも一人1人の選択にかかっていると思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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