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私は、昔から記憶力が悪く、暗記が苦手でした。
そんな私に打って付けの言葉がありました。
アメリカ女優であったイングリット・バーグマンの言葉です。
「幸福の条件とは、カラダが健康であって、記憶力が悪いということ」
イングリット・バーグマンのいう「記憶力が悪い」というのは「忘れるのが上手」という意味です。
それは、
「いくら思い悩んでも仕方のないこと」を「上手に忘れる」ということです。
いくら頭を抱え込んでも、いくら悩んでみても、すぐには解決できないし、結論なども見えてこない。
そんな時、その問題をひとまず横に置いてみることも必要だと思います。
人は何か問題が起こった時、原因探しに走ります。
この問題は何が原因でこうなったのだろうと。
確かに原因があったから、その結果が生まれたのです。
しかし、原因探しをして原因が分かったとしても、問題を元に戻すことはできません。
出来るとすれば、二度と同じ過ちを繰り返さないということのみです。
それよりも、過去の事に囚われず「これからどうすべきか」と前を向くことが必要です。
前向きな意識は気持ちを楽にしてくれます。
私の場合は、本当に記憶力が悪かったことと、脳みそが働いていなかったので、
少し考えるだけで脳がオーバーワークになり、疲れすぎてすぐに寝てしまいました。
疲れた脳は熟睡を連れてきてくれます。
そして目が覚めると、問題は解決していないのに、気持ちはスッキリしています。
あれだけどうしようもない大きな問題だと思っていたことが、
ちっぽけな問題に見えてきて、寝る前と捉え方が変わっていることです。
捉え方が変わると、違った角度から捉えることが出来たり、執着していた部分を手放すこともできます。
気持ちが楽になった段階で、根本解決を考えれば良いのです。
「記憶力の良い人」は、いつまでも心のモヤモヤを引きずります。
「記憶力の悪い人」は、うまく忘れて次の事に関心が移ります。
どちらも問題は解決していません。
しかし、過去にとらわれず前に向くためには、うまく忘れることも必要な時があると思います。
私は今まで、自分ではどうする事もできない部分を必死で守ろうとしていました。
しかし、それは「どうする事もできない」のが事実なので、あっさりとそれを認め、
自分が出来ることに力を注ぐ方が、結果的には問題解決につながると思いました。
「記憶力が悪い」のは、時には良いこともあったのです。
楽になる自分を楽にするのも自分だったのですね。
じゃ、また明日!