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「すべては見方次第」(小林正観さんから教わったこと)という本に書かれていました。
ある社長さんが共同事業のことで悩んでいました。
話を持ち掛けてきたのが、色々と問題のある人だったからです。
社長さんは、その人の欠点ばかりが目に付いて、やはり共同事業はやめた方がいいかと、小林正観さんに相談しました。
正観さんから返ってきた言葉は、
「その方の短所はわかりました。では、その方の長所を教えてくれませんか」と。
その社長さんは「自分が相手の欠点ばかりを見ていた」ということに気付いたのです。
そして、正観さんの言葉によって、相手の長所を見るようになりました。
すると、会社の経営方針を「社員が早く出社したくなるような会社」にしたのです。
そこからは次から次へと商談がまとまり、会社には毎日のように有益な情報が入ってくるようになりました。
すると翌年には売り上げが3割増に、翌々年はその数倍にと、すごい成長を遂げました。
正観さんは「相手をどう動かすか」については、何らかの方策を提示したわけではありません。
ただ、その社長さんの「心の方向を変える」提案をしただけなのです。
その提案で、社長さん自身の心の方向が変わり、経営方針も変わり、会社まで変わってしまったのです。
自分の心を変えるだけで、すべてが変わって奇跡というほどの結果がついてきたのでした。
大抵の人は「こうしたらいい」「ああしたらいい」と対処法を教えてくれます。
しかし、正観さんは「相手に気付かせる」ということのみを行ったのです。
これが、対処法がもたらす変化と、気付きがもたらす変化との大きな違いだと思います。
気付きは主体です。
本人がそう思うから、それが行動へと繋がっていき、行動が結果へと繋がっていったまでのことです。
気付きの力は非常に大きいと思います。
それは、自分の心の方向を変えるだけのことなのですが、それがなかなか自分では変えられないのが現実です。
しかし、それも言い訳に過ぎないので、相手の長所を数えていこうと思います。
じゃ、また明日!