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人徳とは、何事も頼みやすい人、頼まれやすい人の事。小林正観氏は「人格者」と言っておられます。
今までの学校教育では、頑張る事、成績を上げる事、数字を上げる事が人生の成功者だと教えられてきました。
よって、会社に入ってからも頑張り、成績を上げ、数字を上げる事を目標にしていました。
しかし、小林正観氏はもう1つの生き方があると言われています。
それは、頼まれごとをただひたすらにやって、人生を終える生き方。
使われる命…。それがすなわち「使命」だと。
自分で考え、自分で実行して努力目標や達成目標をクリアしていく。
しかし、それは自分の出来る範囲でしかやらないことが多く、長く世の中に残る仕事は出来ないとか。
自分の能力の限界を超えるものを頼まれ、引き受けてしまう事が重要で、
これくらいの事が出来るかな、出来ないかなと、自分に問いかけるのは「驕り・高ぶり」
自分の力を自分で評価・評論できると思っているのが「傲慢」
頼まれたら「わかりました」と言ってやってみるのが「謙虚」
能力が高くても人柄が良くなければ頼まれない。
逆に人柄だけが良くても能力が低ければ頼まれない。
結局は、人が集まるような人格に自分がなれば、そこに商売が成り立つ。
仕事と言うのは、人格の延長なのだと。
確かに、意識して人格づくりを身に付けるまでの間には、強制力も必要だと思います。
頼まれごとと言うのも一種の強制力です。
自分の思ってもみなかった事、考えても見なかった分野、自分としては不得意な事など、自分の考えではなく、他人が考えたことも頼まれます。
そして、その頼まれごとをこなして行くと、自分の幅が広がり、自分の可能性も拡がって行くのです。
そういう積み重ねが、人徳となり、人格者になって行くのだと思います。
私など、強制力をもってされれば、余計に抵抗感を感じていましたが、人格者になる為の修業のチャンスを逃がしていた事になります。
人から喜ばれる人間になる事、人に使われる命、そうなるにはまだまだ時間が掛かりそうです。
じゃ、また明日!