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タウン誌の中で「シンプルな数値目標を持とう」という文章がありました。

旅館で「おもてなしの心」を各部署で実現するとどうなるか。と言うもので、それを数値化していました。
客室清掃・整備に15分。フロントで1組のお客様のチェックインに使う時間を10分にする。
通常は7分位なら、残り3分で周辺の散歩コースや夕食の季節の味わいを説明する。
厨房なら、食材の原価を決め、メニューの食材で共通するものを知る。
そして単独のもので重要度の低いものは別の食材に変える。
など、工夫をするというものでした。
要するに「おもてなしの心」という「感性」を、「時間や原価」という「数値」へと転換する。
何故なら、そうしないと経営が「価値の違うメンバーの感性に委ねる危険な賭け」になってしまうから。
経営で重要なのは「シンプルな必然」。
「はっきりと事前にわかっている必然」として、シンプルな数値指標を持つのです。
私は「おもてなしの心」など、数値化出来るとは思っていませんでした。
「感性」は数値化など出来ないと。
しかし、それを数値化してみると、それぞれの感性が共通目標化し、旅館として統一されたものになります。
そして、もう1つ面白かったのは「問題は解決しない」という姿勢。
個々の問題解決は、経営の目的ではなく、あくまで其々の手段でしかない事。
だから時間をかけてはいけないと。
問題解決は「受け」であり、やるべきは「攻め」の施策。
問題解決は現金を1円も増やさないので「攻め」のための予算を毎月計上し、時間と現金を予算化する。
私は元々経営者の発想は持っていませんでしたが「時間と現金を予算化する」と言う考え方は、面白いと思いました。
「おもてなしの心」の数値化。
「時間と現金」の予算化。
今まで、聞いた事の無い発想でした。
自分の知らなかった考え方を知るという事は、楽しいものですね。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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